
先日、「かつては庶民の娯楽だったパチンコ いつからオワコンに成り下がったのか」という記事をキャリコネニュースに寄稿した。内容は、かつて国民的娯楽だったパチンコが、金目当てのユーザーと射幸心を煽る業界(ホールやメーカー)のせいで濃密な世界となり、客も売上も激減して今に至る、という話である。
この記事がガールズちゃんねるで取り上げられ、案の定、否定的な反応が多かった。パチンコの話題は荒れがちだが、今回は元記事が「今のパチンコはオワコン」という主旨なので、否定的な声が集まるのは自然な流れだろう。今回は、この記事に寄せられた反応をいくつか紹介したい。(文:松本ミゾレ)
「中高年の底辺趣味だよマジで。ロクでもない」
そもそも、ガールズちゃんねるは女性ユーザーがメインなので、パチンコ関連の話題には否定的なことが多い。当然だと思う。女性のパチンコファンなんて元々少なかったし、今はもっと減っている。
加えてパチンコ業界自体がどうしようもなくイメージが悪い。業界が必死で柴咲コウを起用したCMを流そうとも、そんなもんでイメージが好転するなんてことは絶対にないのだ。
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その証拠に、件のトピックにはパチンコアレルギーを持つ人々の声がたくさんある。引用してみたい。
「わたしアラフィフ含め若い子は騒々しい場所、タバコ臭い場所には行きたくないの(筆者注:アラフィフは若くないです)」
「スマホ時代になって暇つぶしがパチンコからスマホに移行したんだよ 私はね」
「パチンコなんてやったことない オワコンとか言われても一部の人がやってただけだし」
「中高年の底辺趣味だよマジで。ロクでもない」
「今どき周りでパチンコやってる人って本当に聞かなくなったわ」
こんな具合で、辛辣な声ばっかりだ。もちろん今も熱心なパチンコユーザーはいるが、言い方を変えれば全員がギャンブル依存だからなぁ。
年々少なくなっていく依存症者を搾り取るのが、現在のパチンコホールと言ってもいいかもしれない。それぐらい釘も酷いし。あまりに酷いから、かつてはパチンコ大好きだった僕ですら遊技を拒むレベルなんだもの。相当だよ。あと単純に演出もだんだんクドくなってきて、受け付けない。
そもそも三店方式が受け入れられない、という人も
このトピックは、パチンコ自体を嫌悪する意見が大変多いが、そんな中でもパチンコ業界再生のカギになりそうな書き込みもあった。一応紹介してみたい。
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「景品をさ、缶詰とかお菓子とか、UFOキャッチャーで貰えるようなのだけにしなよ お金増やすとか減らすとかって話になんのおかしいよ いつまでも小学生みたいな誤魔化し方してないで、ちゃんと法律守れ」
つまりパチンコの初期の初期の形態に戻れ、という指摘だ。そもそもパチンコは昔は三店方式なんかなかったのだ。
現在の出玉→特殊景品→現金という仕組みは1960年代初頭、まず大阪で誕生した。そこから徐々に全国に広まることとなったわけだが、それ以前は、パチンコで勝ってもタバコやお菓子と交換しておしまい、というのが主流で、今から思うと随分と牧歌的な娯楽だった。
もっとも、今さら業界がそんな“退化”を受け入れるはずもないんだけどね。それでも、死につつあるパチンコ業界がこれ以上後ろ指をさされないためには、このぐらい変革したほうがいいのかもしれない。ただ、やっぱり業界は今更そんな変革なんか求めてないし、行けるとこまでこのままの状況で行くのだろう。
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