新築の木造平屋、屋根に天然芝&床は砂 まるで古民家→実は800万円のコスト【住人十色】

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2025年04月12日 07:00  ORICON NEWS

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12日放送『住人十色 』より=古民家を目指して新築した草屋根の家(C)MBS
 俳優の駿河太郎、三船美佳がMCを務めるMBSテレビ『住人十色』(毎週土曜 後5:00〜5:30)のきょう12日放送回では、「草屋根付きの新築平屋」が登場する。

【番組カット】一面芝生が敷き詰められた約90帖分の広い草屋根

 兵庫県西宮市名塩に暮らす住人(アルジ)は、赤ちゃんがいる3人家族。2024年、駅から徒歩15分の川と林に囲まれた場所に、念願の新居を建てた。なんと、木造の平屋の屋根には一面芝生が敷き詰められている。本当は、かやぶき屋根を希望していたが、防火設備など設置基準が厳しいため草屋根に変更、壁も経年変化を楽しめる杉板で仕上げ、新築ながら古民家を目指したのだという。

 夫妻ともに古い家が好きで、古民家再生プロジェクトのボランティアとして出会った。結婚し、子どもを授かったこともあり、仕事でも通える場所で家を探していた。イメージしていたのは、古民家のような、木の家。そんな中で出会ったのが、通勤にも便利な西宮名塩の自然あふれる土地。かつてのニュータウンで10年近く売れ残っていた中古物件だった。土地価格は2軒の古家付きで900万円。解体して更地にし、新たに建てたのだが、憧れを実現するには夫妻の並々ならぬ苦労が隠されていたそうで…。

 玄関の木の引き戸を開けると、いきなり土間キッチンが現れる。しかも床は砂。昔の農家の玄関ではよく使われていたこの三和土(たたき)土間は、土と石灰とにがりを混ぜ、叩いて固めたもの。ベビーカーごと家に入れられるので便利だという。

 ダイニングの奥は棚に本がずらりと並ぶ読書コーナー。一段下がった場所がリビングで、段差があることで絶妙な“おこもり感”を実現。この場所のためにソファーも特注した。

 草屋根には、ウッドデッキからはしごで登れるようになっている。広さ約90帖分もある屋根一面に敷き詰められているのは天然芝。見た目の良さだけではなく、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせるというメリットもあるが、土と草だけでおよそ6トンの荷重がある。そのため、下の構造体を頑丈にする必要があり、水やりの装置設置も含め、コストは800万円にも及んだ。

 古民家を目指して建てた家もようやく8ヶ月が経った。近所の人から野菜をもらうこともあるそうで、妻は「街中に住んでいたときはなかったようなつながりが持てたのは、ある種、古民家みたいな暮らしがちょっとずつできてきているからなのかなと感じます」と暮らしを楽しんでいるようだった。

<出演>
MC:三船美佳、駿河太郎
訪問者(リポーター):宮地眞理子
ナビゲーター:海渡未来MBSアナウンサー
ナレーション:かわたそのこ

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