『JOIKA 美と狂気のバレリーナ』© Joika NZ Limited / Madants Sp. z o.o. 2023 ALL RIGHTS RESERVED.タリア・ライダー、ダイアン・クルーガー出演のバレエ映画『JOIKA 美と狂気のバレリーナ』より本編映像が解禁された。
2012年にアメリカ人女性で初めてボリショイ・バレエ団とソリスト契約を結んだジョイ・ウーマックの実話をベースに、華麗なバレエ界の裏側を描く本作。
この度解禁されたのは、ダイアン・クルーガー演じる伝説の教師ヴォルコワによる厳しいレッスンの様子を切り取った本編映像。
屋上で心を寄せる相手と踊っていたのも束の間、「役のために何をするか、それを繰り返し自分に問いかけなさい」という厳しい言葉が響き渡るレッスン場へと移る。
踊り続ける生徒たちに伝説の教師ヴォルコワ(ダイアン・クルーガー)は、「どこまで覚悟ができているか。どこまで犠牲にできるか。あなたの人生をどれだけ捧げられるか」と言葉をかけながら鋭い眼差しで生徒の踊りを見定める。
ジョイはそんな厳しいレッスンにも耐え、薄暗い練習場で、ダンスの課題演目である「パキータ」の主人公・パキータの映像を見ながら観客を納得させるダンスを習得するため自主練に打ち込む。
ジョイたち生徒が演じるパキータは、高貴な令嬢にも関わらず、敵軍の占領下でロマの娘として暮らしており、そんな彼女の苦しみをダンスで表現するが、ヴォルコワは「そんな踊りじゃパキータに見えないわ。身勝手な観光客みたい。物まねの踊りよ」と言い捨てジョイの前を横切る。
その言葉はアメリカから単身でロシアに渡ったジョイにとっては、まるでいまの自分に直接言われているかのようであった…。
ボリショイ・アカデミーでは、「手から手へと」と呼ばれる、他国のバレエ学校でいまはあまり行われていない、身体を正しい位置に導くために教師が生徒の身体に触れて動かす指導が行われている。毎年進級試験が行われ、適性がないと判断された生徒は容赦なく退学させられる。
朝9時から夜の6時半まで授業があり、公演や試験の準備でさらに遅い時間まで稽古することも多い。ロシア語や数学、歴史など学科の授業も受けつつ、全てをバレエに捧げる生活となっている。ボリショイ・アカデミー生徒たちはこの生活をこなしながら、さらに上を目指していくのだ。
過酷なレッスンの果てに、主人公たちがたどり着くものとは…? 一番になるため必死に手を伸ばす少女たちの、狂気の一端が垣間見える本編映像となっている。
『JOIKA 美と狂気のバレリーナ』は4月25日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。
(シネマカフェ編集部)