2025年FIA F2第2戦サクヒール 宮田莉朋(ARTグランプリ/TGR-DC) 4月12日、2025年FIA F2第2戦サクヒールのスプリントレース(決勝レース1)がバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われ、猛烈な追い上げをみせた11番手スタートのジョセップ・マリア・マルティ(カンポス・レーシング/レッドブル育成)が今季初優勝を飾った。
宮田莉朋(ARTグランプリ/TGR-DC)はスタートから9つポジションを上げ、10位でチェッカーを受けた。
第2戦決勝レース1のグリッドは4月11日に行われた予選トップ10のリバースグリッドで決定され、予選で10番手タイムを記録し、第1戦のスプリントレースでは今季初のウイナーとなったジョシュア・デュルクセン(AIXレーシング)がポールシッターとなった。
フロントロウ2番手は新人のディーノ・ベガノビッチ(ハイテックTGR/フェラーリ育成)、2列目3番グリッドはラファエル・ヴィラゴメス(ファン・アメルスフォールト・レーシング)となり、以降サミ・メゲトゥニフ(トライデント)、リチャード・フェルシュフォー(MPモータースポーツ)が続いた。
タイヤ交換義務のない23周もしくは45分+1周のスプリントレースは、日本時間23時15分(現地時間17時15分)に気温29度、路面温度36度、陽が傾きつつある快晴のドライコンディションで幕を開けた。
上位グリッド勢を含む多くのドライバーがオプションタイヤ(ソフトタイヤ)を選択するなか、昨日の予選で最速タイムを記録したレオナルド・フォルナローリ(インビクタ・レーシング)や宮田を含む数名がプライムタイヤ(ハードタイヤ)を装着する。
各陣営でタイヤ選択が分かれるなかレースはスタートを迎え、トップのデュルクセンが抜群の蹴り出しをみせてホールショットを守り、上位勢はグリッド順でターン1を通過する。
そんななか、アレクサンダー・ダン(ロダン・モータースポーツ/マクラーレン育成)と横並びとなり行き場を失った9番手のビクトール・マルタンス(ARTグランプリ/ウイリアムズ育成)がターン1でコースオフを喫し、大きくポジションを下げる。
一方19番手からスタートを迎えた宮田はキアン・シールズ(AIXレーシング)に先行を許し、20番手にポジションを落としてしまう。その直後、ターン7でスピンを喫したセバスチャン・モントーヤ(プレマ・レーシング)コース上でがマシンを止め、2周目にセーフティーカー(SC)が導入となる。
この間にマルタンスはピットインして損傷したフロントウイングとタイヤの交換を行い、レースは4周目に再開を迎える。
6周目、トップのデュルクセンが2番手ベガノビッチに1秒以上のタイムギャップをつける後方では、11番手スタートのマルティが5番手までポジションを上げる猛烈な追い上げをみせ、レースは中盤戦に突入する。
トップとのタイム差を1秒以内に縮めた2番手ベガノビッチは11周目のターン4でデュルクセンを攻略して暫定首位に浮上すると、2番手にポジションを下げたデュルクセンとの間合いを徐々に広げていき、13周目には1秒以上のギャップをつける。
その後方ではマックス・エスターソン(トライデント)がターン8でマシンを止め、16周目に2度目のSCが導入される。このタイミングで宮田を含む隊列後方のドライバーたちはピットインし、ニュータイヤに履き替えを行った。
残り5周となったタイミングでレースは再開を迎える。2番手デュルクセンがターン1でベガノビッチをパスして再びトップの座を取り戻すと、後方では6番手につけていたマルティが一気に4番手までポジションを上げる。
2番手にポジション下げたベガノビッチはデュルクセンを攻略する機会を伺い果敢に攻めるが、その隙をついたマルティがターン8で2番手に浮上し、ベガノビッチは4番手まで後退してしまう。
好走を見せるマルティは最終ラップでトップのデュルクセンを攻略してそのままチェッカーを受け、今季初優勝を飾った。2位にはリチャード・フェルシュフォー(MPモータースポーツ)、3位にデュルクセンが続いた。
宮田は混戦となったレース終盤に大きくポジションをあげて10位でチェッカーを受け、スタートから9つポジションを上げてみせた。
2025年FIA F2第2戦サクヒールのフィーチャーレース(決勝レース2)は日本時間4月13日20時25分(現地時間14時25分)より、タイヤ交換義務を有する周回数32周、もしくは60分+1周で争われる。
[オートスポーツweb 2025年04月13日]