『愛されなくても別に』Ⓒ武田綾乃/講談社 Ⓒ2025 映画「愛されなくても別に」製作委員会武田綾乃の同名小説を映画化した『愛されなくても別に』より予告編とキービジュアルが解禁。また全キャスト、主題歌情報も新たに発表された。
日本最年少でカンヌ国際映画祭への出品を果たした井樫彩が監督を務める本作は、毒親や虐待に苛まれながらも、人生をサバイブする女性たちを描く。
主演の南沙良は、浪費家の母親に依存され、人生に一度も期待を抱いたことのない主人公・宮田陽彩を演じ、同様に、毒親との関係に悩むキャラクター、江永雅を馬場ふみかが演じる。2人は大学の同級生で、コンビニバイトがきっかけとなり、心を通わせていく…。
この度、陽彩と雅と同じ大学に通う木村水宝石(きむら・あくあ)を本田望結、陽彩と雅のアルバイト先であるコンビニの同僚・堀口順平を基俊介(IMP.)、雅の父親が殺してしまった被害者の遺族・大山幸太郎を伊島空、福岡で暮らしている水宝石の母親・木村美佐子を池津祥子、陽彩の浪費家の母親・宮田愛を河井青葉が演じることが分かった。
解禁された予告編では、経済的虐待をうける陽彩、親に売春を斡旋される雅に加え、過干渉な親から精神的虐待をうける水宝石が登場し、それぞれに違った形で親からの虐待をうける3人が映し出される。
親の援助をうけている水宝石に対し、経済的虐待をうけている陽彩から見れば<甘い>と毒づいてしまうが、「不幸って他人と比較できることじゃなくない?」と切実な思いを訴える水宝石。
「クソみたいな世界で、わたしの人生を、生きる」、そう覚悟して突き進む3人の姿に、苦しみの先に見出すであろう自由を感じさせる爽快感の残る予告編となっている。
また、主題歌は本作のために書き下ろした「hockrockb」の「プレゼント交換」に決定。誰かと共に逆境の中を生きる若者の思いが伝わる楽曲となっている。
併せて解禁となったキービジュアルは、それぞれが違った苦しい環境に身をおきながら、社会に負けず必死に自分らしく生きようとする2人が寄り添いながら強い眼差しを見せる姿が映し出されている。
2人の眼差しが訴えかける強い気持ちが何なのか、そして何に対してなのか。そんな想像を掻き立てられるビジュアルの1枚となっている。
hockrockb コメント
見かけも性格も違うけど心の根っこが似ている者同士が2人だけの共通言語のようなものを使って支え合っていく様子、映像の瑞々しさ、同時に漂うほのかな寂しさを織り込んだ楽曲です。大切な人を思い出す、やさしい時間になるといいなあと願っています。
『愛されなくても別に』は7月4日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。
(シネマカフェ編集部)