南沙良主演『愛されなくても別に』に本田望結、IMP.基俊介らの出演決定! 予告編解禁

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2025年04月13日 10:10  クランクイン!

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映画『愛されなくても別に』に出演する(上段左から)本田望結、基俊介(IMP.)、(下段左から)伊島空、池津祥子、河井青葉 (C)武田綾乃/講談社 (C)2025 映画「愛されなくても別に」製作委員会
 南沙良が主演するの映画『愛されなくても別に』(7月4日公開)の主要キャストとして、本田望結、基俊介(IMP.)、伊島空、池津祥子、河井青葉の出演が発表された。併せて、キービジュアル、予告編が解禁。主題歌は3ピースバンド・hockrockbが書き下ろした「プレゼント交換」に決定した。

【動画】南沙良、馬場ふみか、本田望結ら共演! 人生を賭けた青春逃走劇『愛されなくても別に』予告編

 本作は、武田綾乃による同名小説の映画化。日本最年少でカンヌ国際映画祭への出品を果たした井樫彩が監督を務め、本作は待望の長編新作映画となる。毒親、虐待、性暴力など家族間で生じる問題から社会のひずみに切り込みつつ、その世界をサバイブする女性たちの清々しさと、「不幸中毒」からの脱却までを鮮やかに描く。

 井樫は「映画にはならないような、劇的とは程遠い、小さな傷や痛み。それらをこぼすことなく映画に閉じ込めたいと思いながら制作しました」と語り、「苦しみや痛みは、大きさで測れるものではないし、誰かと比べるものではないと今はわかっている。“愛されなくてもいい”と言いながらも他者の手を取り、握ってしまうような…『心』は一辺倒ではない。愛も苦しみも、とてもグラデーションのあるものだと思うから」と自身の思いを重ねる。

 宮田陽彩(ひいろ)は、“クソ”のような大学生活を送っていた。大学に通い、それ以外のほとんどの時間を浪費家の母に変わっての家事とコンビニでのアルバイトに費やし、学費と家計を稼ぐ日々。遊ぶ時間も、金もない。親にも、友人にも、何かに期待して生きてきたことがない。

 そんなある日、同級生・江永雅(えなが・みやび)のひょんな噂を耳にする。「江永さんのお父さんって殺人犯なんだって」―他の誰かと普通の関係を築けないと思っていたふたり。この出会いが人生を変えていく。

 父を早くに亡くし、浪費家の母親から経済的虐待をうけている主人公の宮田陽彩を南沙良。そして親から売春を斡旋される陽彩の同級生・江永雅を馬場ふみかが演じる。このたび、2人につづく主要キャストが解禁。

 陽彩&雅と同じ大学に通う木村水宝石(あくあ)を演じるのは、本田望結。過干渉な親に育てられ精神的虐待をうけていた。親の支配下から逃れるよう、新興宗教にはまっていく。

 陽彩&雅のアルバイト先であるコンビニの同僚・堀口順平を、基俊介(IMP.)が演じる。アルバイト代を生活費や学費にあてる陽彩とは対照的に、留年した上にお洒落やギャンブルにつぎ込んでしまう。

 雅の父親が殺してしまった被害者の遺族・大山幸太郎を演じるのは、伊島空。父親を殺された復讐のため、雅に近づく謎の男だ。

 福岡で暮らしている水宝石の母親・木村美佐子を、池津祥子が演じる。水宝石の行動を監視するように、日々大量の電話をしてくる母。水宝石が心配になり上京してくるのだが…。

 陽彩の母親で、現在は10歳下の彼氏がいる、会社員だが浪費家の宮田愛を演じるのは、河井青葉。浪費がやめられず、娘のアルバイト代も使ってしまう。家に彼氏を連れ込むなど欲望のまま生きる。

 主題歌は、hockrockb「プレゼント交換」に決定。音楽スタイルの幅広さや、ドラマティックな表現力など、彼らの音楽やメッセージにはリスナーに深い印象を残す特別なものがあると高く評価されているhockrockbが、本作のために書き下ろした、主題歌「プレゼント交換」も誰かと共に逆境の中を生きる若者の思いが伝わる名曲となっている。

 hockrockbは「見かけも性格も違うけど心の根っこが似ている者同士が2人だけの共通言語のようなものを使って支え合っていく様子、映像の瑞々しさ、同時に漂うほのかな寂しさを織り込んだ楽曲です。大切な人を思い出す、やさしい時間になるといいなあと願っています」とコメントしている。

 キービジュアルは、経済的、精神的虐待など、それぞれが違った苦しい環境に身をおきながら、社会に負けず必死に自分らしく生きようとする陽彩と雅が寄り添いながら強い眼差しを見せる姿が映し出され、2人の眼差しが訴えかける強い気持ちが何なのか、そして何に対してなのか。そんな想像をかき立てられるビジュアルとなっている。

 予告編は、経済的虐待をうける主人公の陽彩、親に売春を斡旋される雅に加え、過干渉な親から精神的虐待うける水宝石も登場する。陽彩、雅、水宝石、それぞれに違った形で親からの虐待をうける3人。親の援助をうけている水宝石に対し、経済的虐待をうけている陽彩から見れば“甘い”と毒づいてしまうが、「不幸って他人と比較できることじゃなくない?」と切実な思いを訴える水宝石の眼差しにはっとさせられる。

 幸せも不幸も主観であって、人と比べることなど出来ないのだ。不幸比べをしても何も変わらない。子供には親の愛が必要かもしれない。だが、「愛している」という言葉で言葉を縛り付け、子どもを操り人形のように扱う親など必要なのだろうか―。「クソみたいな世界で、わたしの人生を、生きる」、そう覚悟して突き進む3人の姿に、苦しみの先に見出すであろう自由を感じさせる爽快感の残る予告編が完成した。

 映画『愛されなくても別に』は、7月4日より公開。
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