「言葉を扱う仕事についているものとして、相手に言葉を使って伝えているものとして、あってはならないことだと強く感じております」
4月9日放送の『Live News イット!』(以下『イット!』)で、神妙な面持ちでこう謝罪したのは、同番組でメインキャスターを務める元NHKアナウンサーの青井実氏(44)。
番組が始まる少し前の9日昼過ぎ、フジテレビは公式ホームページ上で、青井氏に関する書面を公開。社内からの報告を受け、コンプライアンス推進室が今年2月から弁護士を交え調査を実施した結果、『イット!』で勤務する社員及びスタッフに不適切な言動があったことが確認された。
「FNNプライムオンライン」によると、昨年5月ごろ、番組リハーサル中にフリップ演出がうまくいかなかったことに対して“強い口調でスタッフを叱責”したり、昨年10月には速報ニュースの対応を巡って“強い調子でキャスター台の上にある箱に放り投げる”などしたという。一連の事態を受け、青井氏は9日の放送中に、冒頭のように謝罪した。
‘03年にNHKに入局し、『土曜スタジオパーク』などの進行役を経て、’19年から『NHKニュース7』、’22年から『ニュースウォッチ9』でキャスターを務め、“NHKの報道の顔”として名を馳せた青井氏。昨年2月に同局を退社した直後の同年4月から『イット!』のメインキャスターに就任するという、破格の待遇でフジに“移籍”していた。
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そんななか、明かされた青井氏の“不適切な”素顔。ただ、フジテレビ社内での評判は以前から芳しくなかったようだ。
「今回の不適切な言動だけでなく、青井さんは“スタッフと自分は別物”という縦型思考の人。NHKのカラー的な部分もあるかと思いますが、フジだと報道はキャスターもスタッフも横並びで話し合うスタンスなので、そもそもやり方が真逆なんです。青井さんがコミュニケーションを取る相手はプロデューサーぐらいで、番組が終われば一目散に帰り、スタッフへの当たりが強いことでも有名でした。当然スタッフからの印象もいいわけがないですよね……。
さらに『イット!』は視聴率も悪かったのですが、それでも“お咎めナシ”で起用され続けてきた背景には、港浩一前社長の影響があるんです。というのも、青井さんをNHKから引き抜いてきたのが、港前社長の意向が強い編成局だったと聞いています。
なので、今回大々的に青井さんの言動を会社が発表した背景には、港社長が去り、報道局も今までの日枝、港ラインとは違う舵取りの軌道修正を行う意思が強く出た形だと思います。青井さんも挽回できなければ、“年内でクビになるのでは?”という声も社内からは聞こえています」(フジテレビ関係者)
果たして、青井氏は汚名返上し、“フジテレビの顔”になれるのか――。
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