川崎重工業の橋本康彦社長(右から3人目)ら兵庫県内の経営者と意見交換する石破茂首相(中央)=13日、神戸市中央区(代表撮影) 石破茂首相は13日、神戸市の川崎重工業神戸本社を訪れ、同社関係者と車座対話を行った。トランプ米政権の関税措置について「米国の製造業を強くするために決して的確ではない」と指摘。「説得力を持って交渉できるよう対応したい」と述べ、見直しを求める考えを示した。
参加者からは「トランプ大統領のみならず、日本企業が進出している各州の知事や議員にも働き掛けてほしい」といった声が上がった。終了後、首相は「現場の声を(米側に)届けることが政府に求められている。野党の意見も聴きながら、政府・与党一体で対応していく」と記者団に強調した。
首相は発生から30年の節目を迎えた阪神大震災の「慰霊と復興のモニュメント」で献花。看板政策「地方創生2.0」で掲げる「若者や女性にも選ばれる地方」の実現に向け、女性起業家らとの車座対話にも臨んだ。

阪神大震災の犠牲者を悼むガス灯「1.17希望の灯り」を訪れた石破茂首相(手前右)=13日、神戸市中央区(代表撮影)

女性起業家らとの車座対話で意見を聴く石破茂首相(右端)=13日、神戸市中央区(代表撮影)