『ゴジュウジャー』吠の兄“クオン”演じるカルマ 100万人超YouTuber→特撮俳優になるまでの“約10年”を回想「ようやく東京に来た感じ」

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2025年04月13日 12:10  クランクイン!トレンド

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クランクイン!トレンド

カルマ  クランクイン! 写真:高野広美
 スーパー戦隊シリーズ50周年記念作『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』が、2月16日(日)から、テレビ朝日系で放送中。そんな本作の主要登場人物であり、“謎の男”としてベールに包まれていたクオンが、4月13日(日)放送の第8話「正邪ゆらめく、指輪の狩人」でついにその姿を現した。今回クランクイン!トレンドは、そんなクオンを演じる元YouTuberで俳優のカルマにインタビューを実施。これまで「トップシークレットなので何も言えません」と語っていたクオンの魅力や、戦隊俳優になったことへの思い、そしてカルマの“熱烈なファン”だというゴジュウウルフ/遠野吠役の冬野心央との関係性について聞いた。(取材・文=河内香奈子/撮影=高野広美)

【写真】リングがキラリと輝く! “クオン”演じるカルマ、撮りおろしカット(全15枚)

■上京から約10年 まさかの戦隊俳優に

 『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』は、これまでのスーパー戦隊の中でも最高最強の《ナンバーワン》を目指し、子どもたちに圧倒的な人気を誇る動物や恐竜=獣(けもの・ジュウ)をモチーフにしたヒーローが活躍する物語。願いがかなうというセンタイリングをめぐり、戦士同士もライバルとなり、ナンバー1を目指してバトルを繰り広げる。

――特撮50周年を記念する『ゴジュウジャー』への出演は、俳優キャリアの中でもかなりのビッグイベントかと思います。Instagramでもつづられていましたが、改めて戦隊俳優となった思いを聞かせてください。

カルマ:Instagramに書いた通りで、素直に「俺、戦隊俳優になるんだ」と思いました。男女問わず特撮を知らない人はいないし、たとえ見たことがなかったとしても、少なからず誰しも1度は通ったことがあるだろう作品に出られるとは思ってもいませんでした。制作発表のタイミングまで出演への実感は湧かなかったですね。

――カルマさんは16歳で福岡から上京し、俳優を目指す過程で、YouTubeを始めて一年で登録者数100万人を達成。多大な人気を得ながらもYouTuberは「引退」し、再び俳優の道を目指されました。約10年の中でかなり劇的な道をたどられていますが、これまでを振り返ってみていかがですか?

カルマ:ようやく東京に上京してきた感じがします。もともとYouTuberになるために上京したわけではなく、俳優になる力を付けるためにYouTubeを始めて、そこから芸能界にまた挑戦して…ここまで約10年かかりました。まさか戦隊俳優になり、変身までできるとは思っていなかったので、自分でもびっくりです。

――それこそ戦隊俳優になることをどなたかに報告されましたか?

カルマ:これまでの共演者に戦隊やライダー出身の子が多かったので、ちらりと話したりはしました。ただ、僕がクオン役に決まった時は、ほかのキャストさんたちが決まるどころか、まだオーディションが始まる前だったんです。僕自身、クオンに対してまだ謎な部分も多かったので、徐々に知っていこうとする段階でした。

――では、出演が発表された後の周りの反響はいかがでしたか?

カルマ:みんな驚いていました。制作発表から3ヵ月、放送開始から2ヵ月が経つのに、何も言えない、登場もしない、どんな役か分からないのは前代未聞だそうです。とにかくクオンの謎を貫き通すのが大変でしたし、「いつ出るんだ!?」って僕が一番思っていました(笑)。

――(笑)。そんな謎を貫き、ようやく8話でクオンが登場します。この記事が出る頃にはきっと視聴者を驚かせている頃かと思うのですが、カルマさんから見たクオンはどんな人物なのでしょうか?

カルマ:おそらくここまで見ていただいた方は感じていると思うのですが、『ゴジュウジャー』は今まであまり見ないくらいカオスな作品になっています。それは台本を読んでいる僕たちも分かっていて(笑)。しかし、クオンが登場することにより、物語に1本の軸ができます。それぐらいインパクトのあるキャラクターです。

――8話ではクオンが変身するのも見どころの一つです。改めてカルマさんによる8話の振り返りをお願いします!

■クオンは一貫して「圧倒的」なキャラクター

カルマ:8話では、クオン(遠野久光)、AI会社「クオンAIコンツェルン」の若き社長、そしてリングハンター・ガリュードと三つの名前が明らかになります。情報量が多いと思いますし、まだまだ謎めいた部分もあると思いますが、制作発表の時よりはどんなポジションにいる存在かは分かってもらえたのではないでしょうか。そしてここから、「『ゴジュウジャー』はどうなっていくんだろう?」と一つの謎が深まることになります。

――三つの顔の演じ分け、お見事でした。演じる上で気を付けたことはありますか?

カルマ:『ゴジュウジャー』のメンバーは、おのおの違うところを向いているのが面白いと思うのですが、クオンは一貫して圧倒的なキャラクターです。存在することで「恐怖」や「危機感」を、『ゴジュウジャー』だけでなく、作品を見てくれている全ての人に与えることを意識していました。

――では、クオンとカルマさんで共通する部分はありますか?

カルマ:やっぱり顔、ですかね。

――イケメンですもんね。

カルマ:冗談はさておき(笑)。つかみどころがないところは似ているかなと思います。反対に今まで社長になったことはないので、その風格を出せるよう意識しました。でも急に抑えていた僕がパカンと出てしまいそうになる時もあって…。

――抑えていた部分というと?

カルマ:「暴れたい」「みんなをびっくりさせたい」という気持ちです(笑)。ここ「ぶっ放せそうじゃないか?」っていう時に、急にカルマがガーってなっているところも出てくるかもしれないです。

――『ゴジュウジャー』のメインキャストの1人、ゴジュウウルフ/遠野吠役の冬野心央さんは、カルマさんの熱烈なファンだそうですね。最初はファンすぎて正面切って話せなかったそうですが、撮影を重ねる中で関係性に変化はありましたか?

■“熱烈なファン”冬野心央との関係は?

カルマ:最初は本当にすごかったんですよ! ドアを開けて(冬野と)目があった時に「う、うわ〜!」「本当にいた!」みたいな感じで驚かれていました(笑)。

しかし、よくよく考えたら、これぐらいの距離があってよかったのかもしれないです。今回二人が演じている遠野兄弟は、ずっと一緒に暮らしてきたわけではないですし、吠は兄であるクオンを尊敬していたわけですし。

――確かに。徐々に関係が変わることで、役にも生きてくるのかもしれませんね。

カルマ:最近は積極的に話しかけに行くことで、あたふたして困っている姿を見て自分が笑っている構図が増えました。「さすがに慣れたでしょ?」って心央に聞くと、「もう余裕っすよ。慣れましたよ」って言うんですけど、会うたびにチラチラ、ニヤニヤ見てくるんですよ。 

――本当にファンなんですね…!

カルマ:それこそほかのキャストさんに「出身地どこなんですか?」って聞かれた時に、僕よりも先に心央が「福岡ですよ!」って答えていたこともありました(笑)。僕に対する質問なのに、僕よりも早く答えてくれるんですよ。

――それはすごい! せっかくなので、そんな熱烈なファンである冬野さんにメッセージをいただけないでしょうか?

カルマ:次ご飯を食べに行く時は、自然体で話せるようになれたらいいね。大好きだよ!

――ありがとうございます! お二人の関係性の変化も引き続き見守りたいと思います。

カルマ:最近はコンビニに一緒に行って、コーヒーを一緒に飲んで、二人で話したりしていますよ。心央はちょいちょいニヤニヤしながら(笑)。最初に比べるとすごく話せるようになっているので、今後に期待です。

――お二人の関係性とともに、やはり『ゴジュウジャー』に出演したことによるカルマさんの変化にも期待が募ります。本作への出演を通してどのような1年を過ごしたいですか?

カルマ:一年を通して同じ役を演じられる経験はなかなかないことなので、楽しんでやりたいです。また、『ゴジュウジャー』や特撮への愛はみんなが持ってるものなので、僕はそれにプラスして「(いろいろなことを)自分のものにしたい」という気持ちで参加できればと思います。僕が「一番」吸収したいです!

――そうした向上心こそ、カルマさんが、さまざまな作品で活躍されている理由の一つなのかもしれません。最後にどんな俳優になりたいか教えてください。

カルマ:ありがたいことに、最近そう言っていただけることが多くて、今後もいろいろな役をやりたいなと思っています。それにスーパー戦隊という歴史ある作品に出演するからには、「『ゴジュウジャー』という作品からすごいやつが出たぞ!」と思ってもらえるような俳優になりたいなと思います。最強になりたいです!

 『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』は、テレビ朝日系にて毎週日曜9時30分放送。
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