故八代亜紀さんヌード写真封入アルバム発売中止求めるオンライン署名、13日に賛同者急増

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2025年04月13日 13:09  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

八代亜紀さん(2022年11月撮影)

鹿児島市のニューセンチュリーレコードが、23年12月に73歳で亡くなった八代亜紀さんの若い頃のヌード写真を特典に付けて21日に発売予定のアルバム「八代亜紀 お宝シリーズ 第一弾 忘れないでね」に反対するオンライン署名の賛同者が、13日午前中だけで1200人超が賛同した。


オンライン署名サイト「Change.org(チェンジ・ドット・オーグ)」には9日に「八代亜紀さんの尊厳を保護し、リベンジポルノを阻止する」と題した署名が立ち上がった。11日までに128人が賛同していた状態だったが近田春夫、眉村ちあきら歌手、アーティスト、芸能人、著名人がSNS上で販売差し止め、反対の声を上げ始めたことで、賛同者が急増したとみられる。


ニューセンチュリーレコードは「八代亜紀 お宝シリーズ 第一弾 忘れないでね」について「雨の慕情」など10曲が収録されていると紹介。収録曲以上に「お宝として八代亜紀が24〜25歳の時に同棲していたT社のNディレクターによってポラロイドカメラで撮影されたフルヌード写真2枚が掲載されています 八代亜紀の初めてのヌード写真です」と、八代さんの若き日のヌード写真がお宝だと宣伝している。


オンライン署名の発信者は「私たちは4/21にリリースされる八代亜紀さんのベストアルバムに深い懸念を抱いています。その特典としてされる八代亜紀さんのフルヌード写真は、彼女の尊厳を踏みにじるものです。この現状はただのエンターテイメント以上のもので、故人の権利と尊厳を侵害しています」と批判。「これがまかり通ってしまうと全ての女性アーティストは死後に自分の尊厳が踏みにじられる可能性に怯えながら活動していくことになります。今回の件は、エンターテイメント業界の中で何が受け入れられるべきであるか、そして何が受け入れられてはならないのかについての重要な議論を提起しています」と訴えた。さらに「今からでも遅くない、皆さまの力をお借りしてこのベストアルバムの発売を阻止しませんか?あなたの署名が八代亜紀さんの尊厳を保護し、リベンジポルノを阻止するための一歩となります。署名をお願いいたします」とした。


ニューセンチュリーレコードは10日、インスタグラムで声明を発表。「業務妨害・その他において司法当局に相談している最中です。こんな悪質な者達によって商品の発売中止などは行いません。告知通りに商品を発売して行きます」と、あくまで商品の販売は予定通り、行うと主張した。


八代さんの若き日のヌード写真についても「当社は問題と成っている写真などすべての所有権を有しており売買契約書もございますので悪質な投稿者も同時に司法の手に委ねているのが現状です」と所有権を主張。「全ての権利が当社にある以上どこのどなたのイヤガラセを受けようとも受けて立つ所存ですし問題の写真類一式を買い取って頂ければお譲りする方針です。ここに通知します。こそこそしないで堂々と交渉されればと存じます」と販売差し止めの声には全面対決する姿勢を強調した。


そうしたニューセンチュリーレコードの声明に対し、X上では「権利の所有権云々とかそういう法律の話じゃない 人の尊厳やモラルの話」「所有権を持ってるって、それ撮った男から買っただけで八代亜紀さんの許可とってないんでしょ…」「リベンジポルノに加担しないでください」など、批判の声が相次いだ。Xでは「#八代亜紀さんの尊厳を守れ」がトレンドワードになるなど、インターネット上でと発売中止を求める声が相次いでいる。


大手レコード販売店のオンラインショップやECサイトも、こうした世論の声を受けてか、11日までに相次いでサイト上での予約、販売の差し止めを行っている。

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