ミルが胃腸炎でスプリント欠場。孤軍奮闘のマリーニ「上位で戦えると信じている」/第4戦カタールGP

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2025年04月13日 16:00  AUTOSPORT web

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ルカ・マリーニ(ホンダHRCカストロール)/2025MotoGP第4戦カタールGP 2日目
 4月12日、2025年MotoGP第4戦カタールGP MotoGPクラスのスプリントがルサイル・インターナショナル・サーキットで行われ、ホンダHRCカストロールのルカ・マリーニは15位でフィニッシュした。ジョアン・ミルは予選を21番手で終えたが、スプリントレースは体調不良により出走できなかった。

 この日最初に行われたフリー走行2回目のセッションは気温33度、路面温度51度というコンディション。ここでマリーニはフロントにミディアム、リヤにソフトのタイヤを選択し、ミルは前後ミディアムを装着してコースインした。

 最初のアタックはマリーニが調子が良く、早々に1分52秒台に突入。ミルも1分53秒台前半に入れてきた。ほぼ全車がピットに入った時点でマリーニが7番手、ミルが14番手につけた。

 後半の走行は、マリーニは同じタイヤで、ミルはリヤをユーズドソフトの履き替えてコースイン。するとミルが自己ベスト更新し、その後何周かセクターベストを記録した。しかし1周としてまとめ上げることはできず、17番手でセッションを終えた。タイヤを交換しなかったマリーニは、2回目のランでタイムを更新することなく15番手となった。

 続く予選は2台ともQ1からのスタート。このレース週末中、速さの片鱗が見え隠れしているホンダにとってはその力を引き出せるか試練の場となった。

 この予選Q1は小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)が圧倒的トップで、ほかのライダーたちがQ2進出に向けて残る1枠を争う展開に。マリーニはこの接戦にミディアム/ソフトのコンパウンドで挑んだ。最初のランから調子よく1分51秒台のタイムを記録し、後半のランでは1分51秒728をマーク。なかなかの好タイムではあったがライバルたちも譲らず、わずか0.216秒差でQ1敗退となり、レースは15番グリッドからスタートすることが決定した。

 ミルは自己ベストを更新するたびに9番手あたりまで浮上するが、ほかのライダーがタイムを上げると11番手まで後退してしまうというなんとも調子の上がらない様子。それもそのはずで、ミルが胃腸炎を発症しスプリントを欠場することがこの予選のあとにチームからアナウンスされた。

 夜のスプリントは、マリーニがチームの期待をひとり背負って戦った。15番グリッドからスタートでインサイドに振ったマリーニは周囲のポジションがシャッフルされるなか自分の順位を死守。2周目以降も安定したペースで走行し、前のマシンからも大きく話されることなく周回を重ねた。

 一時はブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)をかわし、ヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)のリタイアもあって13番手まで浮上したが、レース終盤にエネア・バスティアニーニ(レッドブルKTMテック3)とビンダーが背後からマリーニを襲い、15位でスプリントを終えた。

 数字で見るとホンダにとって苦しいようにも見えるカタールGPだが、マリーニはこれを好機と捉え前を向いている。また、金曜日にはいいパフォーマンスを随所で見せていた。今後のシーズンのためにも、日曜日の巻き返しに期待がかかる。


ルカ・マリーニ(予選:15番手、スプリント:15位)

「明日の朝は、レースに向けて状況を改善するためにいくつか試したいことがある。通常、どのグランプリでも決勝で一番強さを発揮できている。現状を改善するためにやるべきことはたくさんある」

「ここが困難な週末になることは予想していたので驚きはない。このような週末は、逆に集中して課題に取り組めるチャンスだ。全体的にはかなり良い状態にあると思っているので、上位で戦えると信じている」

[オートスポーツweb 2025年04月13日]

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