絶対に観たい春ドラマ5選。“日曜劇場”も安定だけど、No.1は大物ダブル主演の“話題作”!

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2025年04月13日 16:20  女子SPA!

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女子SPA!

TBS系ドラマ『キャスター』(画像:公式サイトより)
 4月に入り、春ドラマが続々スタートしています。番組ごとに開始時期がかなりズレやすい春クールのドラマ。年間100本以上の日本ドラマをチェックするアラフォー筆者が、この春地上波のプライム帯(19〜23時放送)で放送されるなかから“おすすめ5選”をご紹介します。

◆しあわせは食べて寝て待て

 4月1日にスタートした『しあわせは食べて寝て待て』(NHK総合、火曜よる10時〜/原作:水凪トリ氏による同名漫画)は、この季節にぴったりの癒しドラマになる予感がします。

「一生つきあわなくてはならない」病気にかかったことで、健康、仕事、マンション、将来設計……色々となくしてしまった主人公・麦巻さとこ(桜井ユキ)。週4日のパートで質素に暮らす38歳、独身です。家賃5万円の団地に引っ越し、隣に住む90歳の大家さん・鈴(加賀まりこ)と訳あり料理番・司(宮沢氷魚)を通じて、旬の食材を取り入れて体調を整える“薬膳”に出会います。

 薬膳をきっかけに主人公が心身の健やかさを取り戻していく心温かな物語は、新しい環境や人間関係で無理をしなくてはならないこの季節にぴったりです。未だ肌寒い4月の頭、第1話で登場した肉団子スープの描写は、観ているだけでほっこりとさせてくれました。今からでもまだ間に合います!

◆続・続・最後から二番目の恋

 筆者的に最推しの春ドラマは『続・続・最後から二番目の恋』(4月14日スタート/フジテレビ系、月曜よる9時〜)です。古都・鎌倉を舞台とした不器用な大人たちのホームドラマでもあり恋愛ドラマである、ヒットシリーズの続編。ダブル主演の小泉今日子と中井貴一を筆頭に、本作における個性豊かなレギュラーメンバーである坂口憲二、内田有紀、飯島直子の継続出演も発表されています。

 本作の魅力をとっても端的にお伝えすると、キャストの実年齢に近い登場人物たちが、人生の機微を解像度高く見せてくれる点です。何歳になっても人生はままならない。恰好がつかなくとも、懸命に、素敵な未来に恋をしながら、日々を“ファンキー”に楽しく生きていく大人たちの群像劇は、観る人に元気や勇気、希望を与えてくれます。脚本家・岡田惠和氏らしいテンポのよい会話劇が中心なので、前作を観ていない人でも楽しめること間違いなし! この春楽しみで仕方ない作品です。

◆イグナイト ―法の無法者―

 間宮祥太朗主演の『イグナイト ―法の無法者―』(4月18日スタート/TBS系、金曜よる10時〜)は見応えがありそう。父親を事故で亡くしたことをきっかけに法の世界を目指した主人公・宇崎凌が飛び込んだのは、界隈では“無法者”として知られている怪しげな弁護士事務所。日本の訴訟社会化と飽和する弁護士界の実態をテーマにした、完全オリジナルリーガルドラマです。

 間宮をはじめ上白石萌歌、三山凌輝、りょう、及川光博、仲村トオルの豪華な出演陣はもちろんですが、制作を担うのが「BABEL LABEL」というのが注目の理由。BABEL LABELは日本アカデミー賞を多く受賞した映画『正体』をはじめ『青春18×2 君へと続く道』『余命10年』などを手掛けた藤井道人監督を筆頭とし、地上波・配信・映画と幅広いメディアで数多くのヒット作を生み出してきたコンテンツスタジオです。

 地上波のゴールデンプライム帯ドラマの参加は初となりますが、これまでの実績を考えると期待しかありません。ハラハラするスリリングなストーリー展開で、楽しませてくれそうです。

◆PJ 〜航空救難団〜

 圧倒的な実力で魅せてくれそうなのが、『PJ 〜航空救難団〜』(4月24日スタート/テレビ朝日系、木曜よる9時〜)主演の内野聖陽。15年ぶりにテレビ朝日連続ドラマの主演として、人命救助最後の砦となる航空自衛隊航空救難団PJ(パラレスキュージャンパー)の教官を演じます。

 激しい情熱を内に秘め、型破りな訓練で訓練生たちを鍛え上げていく役どころは内野にぴったり。そして訓練生を演じるのは、神尾楓珠、石井杏奈、犬飼貴丈、前田旺志郎といった実力派たち。内野の元妻役を鈴木京香が演じることも発表されています。

 監督は『JIN -仁-』をはじめ、『義母と娘のブルース』や『御手洗家、炎上する』などの話題作を手掛ける平川雄一朗氏。航空自衛隊全面協力のもと極限状態で繰り広げられる救難活動や過酷な訓練を圧倒的なスケールで描くとか。内野を中心に熱い物語が繰り広げてくれそうです。

◆波うららかに、めおと日和

 同じ4月24日にスタートする『波うららかに、めおと日和』(フジテレビ系、木曜よる10時〜/原作:西香はち氏による同名漫画)も主演に注目。冬クール『まどか26歳、研修医やってます!』でも繊細な演技を見せた芳根京子が担います。コスパもタイパもない昭和11年が物語の舞台。交際0日婚からスタートする歯がゆくも愛らしい“新婚夫婦の甘酸っぱい時間”を丁寧に描くハートフルラブコメディです。

 夫役は注目の若手俳優・本田響矢。朝ドラ『虎に翼』で梅子(平岩紙)の三男・光三郎を演じて注目を集めた逸材です。透明感のある佇まいで柔らかな心情描写を得意とする芳根と、染まらない純粋さを持ち合わせた本田の掛け合いも見どころになりそう。せわしなく時間が流れる春だからこそ、穏やかな心温まるドラマとして癒してくれることでしょう。

◆日曜劇場ほか、期待の作品は多数!

 岡田将生、鳴海唯、渡辺大知、佐藤浩市を各4話の主人公として、4月5日から全4回放送される『地震のあとで』(NHK総合、土曜よる10時〜)は映画『ドライブ・マイ・カー』の大江崇允氏が脚本を担い、美しい物語を紡いでくれそう。

 『あなたを奪ったその日から』(4月21日スタート/カンテレ・フジテレビ系、月曜よる10時〜)は、大森南朋の娘を北川景子が誘拐するという設定からして面白そうです。

 そして日曜劇場枠はこの春も安定。『キャスター』(4月13日スタート/TBS系、日曜よる9時〜)は、3年ぶり6回目の日曜劇場・主演となる阿部寛が型破りなキャスターを演じ、闇に葬られた真実を追求し悪を裁いていくという設定。なんとなく既視感を覚えますが、間違いがないともとれます。

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 皆さんの気になる作品はありましたか? この春、みなさんがどっぷりハマれる良作にめぐり合えますように。

<文/鈴木まこと>

【鈴木まこと】
日本のドラマ・映画をこよなく愛し、年間でドラマ・映画を各100本以上鑑賞するアラフォーエンタメライター。雑誌・広告制作会社を経て、編集者/ライター/広告ディレクターとしても活動。X:@makoto12130201

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