IMP.、初の全国ツアー31公演完走 7.5万人が熱狂「僕らに幸せな時間をありがとう」【ライブレポート】

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2025年04月13日 20:00  ORICON NEWS

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『IMPERIAL LIVE TOUR 2025』(C)TOBE Co.
 7人組グループ・IMP.(佐藤新、基俊介、鈴木大河、影山拓也、松井奏、横原悠毅、椿泰我)が12日、13日の2日間にわたって、初の全国ツアー『IMPERIAL LIVE TOUR 2025』のファイナル公演を千葉・市川市文化会館大ホールで開催。全国18会場31公演で約7万5000人を動員した同ツアーを完走した。

【ライブ写真】幻想的な雰囲気!7色の魅力を放つIMP.

 2月に開催された神奈川公演の模様は、プライムビデオで世界配信されることが決定。5月2日に配信スタートとなる。

■オープニングから最高潮の熱気 新曲「Cheek to Cheek」では“サプライズ”も

 ここでは、12日の千葉公演の模様をレポートする。

 開演前から“IMP.コール”が起こり、会場は早くも期待感に満ちあふれていた。暗転後、壮大なSEと映像が流れ、スモークとレーザーの中から黒一色のワイルドな衣装に身を包んだ7人が登場。一人ひとりにスポットライトが当たるたびに歓声が飛び交う中、ダークな雰囲気ただよう「Out of Focus」でライブはスタート。しなやかなダンスと心地の良い低音で、観客を引き込んだ。

 シャンデリアの割れる音を合図にスタートした「BAM-BOO」で早くもエンジンは全開に。影山が「行くぞ!」と叫ぶと、客席は大きな声援で応じた。横原がアグレッシブな歌声を響かせ、基はパワフルな動きでステージを飛び回り、鈴木はクールな表情と洗練されたダンスを披露した。続く「ROCKIN’ PARTY」で、さらにテンションは上昇。ステージ前方からCO2が勢いよく噴き出し、7人は迫力満点のダンスとボーカルを叩きつけた。その勢いのまま「Into The Wild」へ突入すると、佐藤が「一段と強くなって辿り着いたぜ、千葉!全力で来い!」と勇ましくあおり、メンバーのパフォーマンスにも、より熱がこもっていった。影山の力強い歌声や椿の鋭いラップも飛び出し、松井は長い手足を活かしたダイナミックなダンスで魅了した。

 息もつかせぬほど熱いオープニングの空気は、佐藤と松井による「Go Crazy」で一変した。2人が妖艶な表情を浮かべながら見つめ合い、一気に大人っぽいムードに。また、松井が「なにしよっか?」と笑みを浮かべて問いかけ、佐藤が「めっちゃ甘えたい気分」と甘いせりふをささやくと、大きな歓声が上がった。

 そのまま「Masquerade」「Lady Dangerous」とチルなナンバーを続けて披露。静かなサウンドの中でも躍動感あふれるダンスと、吐息や指先にまで神経を行きわたらせたような繊細なパフォーマンスで観客を引き込んでいく。その後も、蝶々が飛び交う宇宙のような幻想的な映像をバックに届けた「Butterfly」、和のサウンドが印象的な「SYNERGY〜以心伝心〜」と多彩な楽曲を続けて披露する。

 ポップで元気なナンバー「SHAKE ME UP」では、メンバーが1階席の通路に登場。観客と視線を合わせたり手を振ったりする度に、客席からは笑顔と歓声が飛び交った。新曲「Cheek to Cheek」は撮影OK。思いがけないサプライズに歓喜した観客は、最新のパフォーマンスをカメラに収めつつも、中毒性のあるキャッチーなメロディに合わせてペンライトを振って盛り上がった。

■MCでは“失敗”連発のギャップも 「IMP.」では情熱こもったパフォーマンス

 MCでは、横原が手配したキッチンカーのクレープをみんなで食べたという話題に。鈴木と影山は2つもクレープを食べ、松井は自分のクレープをみんなに食べられてしまい、佐藤は至近距離でクレープを作るところを見ていたら顔にクリームがついたというキュートな裏話も披露され、会場は笑いに包まれた。そして、甘いバラードソング「Ice cream」へ。一人ひとりに向けられたような、心のこもった歌声がホールいっぱいに響き渡った。

 ここで、グループオフィシャルYouTubeの撮影がサプライズスタート。ツアーを通して各地でさまざまな企画を撮影してきたが、今回はリコーダー演奏にチャレンジすることに。各メンバーが割り当てられた音を担当し、全員で「幸せなら手をたたこう」を演奏するのだが、パフォーマンス中とは打って変わって失敗を連発。観客は笑いつつもあたたかい声援を送った。その声を受けて気合いを入れ直した7人は、何度目かのチャレンジで見事成功。会場は大きな拍手に包まれた。

 ステージセットの2階に影山と横原が登場して歌い始めたのは、2人のユニットソング「それでいい。」。温かく伸びやかな影山の歌声と、抑揚のはっきりした力強い横原の歌声が生み出す唯一無二のハーモニーは、切なくも優しく観客の心に染みわたった。続く「T.T.M.」では、基、鈴木、椿がエッジの効いたラップを叩きつけ、ギラついた視線で客席を射抜く。観客も懸命にペンライトを振って熱に応え、ライブのボルテージはどんどん上がった。

 「Tricky」で勢いをつけたあとは「Breakthrough」「NINNIN JACK」でさらに白熱したパフォーマンスを披露。一糸乱れぬ7人のグルーヴと力強いダンス、洗練されたボーカルで会場を魅了した。疾走感あふれる「CHASE」を白いペンライトの海の中でエモーショナルに歌い上げたあとは「CRUISIN’」「SWITCHing」とキラーチューンを連発。ウィンクをするメンバーの顔がスクリーンに映し出される度、割れんばかりの歓声が沸き起こっていた。

 興奮冷める間もなく「ミチシルベ」へ。観客からは「Hey!Hey!」と力強いコールが飛び、ラストスパートへ向かって最高潮の盛り上がりを見せた。本編ラストは、グループ名を冠した大切な1曲「IMP.」。強い意志を示すような燃え盛る炎の映像を背負い、最後の最後まで情熱的な歌声を届けた。

 鳴りやまない声を受けて始まったアンコールでは、メンバーが2階席の通路に登場。あちこちから歓声が上がる中、「Backbeat」を歌いながら、前方から後方まで客席のすみずみにまで足を運びファンと交流。幸せなムードでいっぱいになったところで、この日のラストソング「AKANESASU」へ。曲の終わりには、佐藤が「今日は僕らに幸せな時間をありがとうございました」と感謝の思いを伝え、影山が生声で「俺たちが!」と叫んだのを合図に、観客が「IMP.!」と全力で声を合わせた。感動的な一体感が生まれる中、金テープが盛大に降り注ぎ、締めくくりを祝福するような美しい光景とともに幕を下ろした。

【セットリスト】
1.Out of Focus
2.BAM-BOO
3.ROCKIN' PARTY
4.Into The Wild
5.Go Crazy
6.Masquerade
7.Lady Dangerous
8.Butterfly
9.SYNERGY〜以心伝心〜
10.SHAKE ME UP
11.Cheek to Cheek(※千葉公演のみ)
12.(日替わり)How good we are/Ice cream
13.それでいい。
14.T.T.M.
15.Tricky
16.Breakthrough
17.NINNIN JACK
18.CHASE
19.CRUISIN'
20.SWITCHing
21.ミチシルベ
22.IMP.

ENCORE
1.(日替わり)DO IT!!!/Backbeat
2.AKANESASU

W ENCORE
1.Cheek to Cheek(※千葉13日午後5時開演公演のみ)

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