トヨタ、昨年会心の勝利挙げたイモラから欧州3連戦へ「良い思い出がある」と小林可夢偉

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2025年04月14日 10:40  AUTOSPORT web

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トヨタGR010ハイブリッド 2024WEC第2戦イモラ
 TOYOTA GAZOO Racing(以下、TGR)は、WEC世界耐久選手権のタイトル獲得を目指し、4月20日(日)に決勝が行われる第2戦、欧州3連戦の初戦となるイモラ6時間レースに挑む。

 昨年、マニュファクチャラーズタイトルを獲得したTGRは、難しい戦いとなった2025年開幕戦カタール1812kmでチャンスを最大限に活かし、小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースの7号車GR010ハイブリッドが6位、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮の8号車は5位でフィニッシュ。これにより、チームはマニュファクチャラーズ選手権ポイントランキング3位につけている。

 全8戦で戦われる今季のWECはイタリアへと舞台を移し、チームにとって思い出深いサーキットで第2戦を迎えることになる。昨年TGRは、天候に左右されたイモラで7号車によりチーム初勝利を挙げ、チャンピオン獲得への足掛かりをつかんだ。

 6月のル・マン24時間をハイライトとする欧州3連戦の初戦であるこのイモラは、ル・マンでの6勝目を目指すTGRにとって重要なステップとなる。

 イモラ6時間の舞台となるアウトドローモ・インテルナツィナオーレ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ、通称イモラ・サーキットは、1953年に開設されたモータースポーツの世界で最も有名なサーキットのひとつだ。

 イースター(復活祭)の週末に行われる今大会は、4月18日(金)の2度の90分間にわたる公式練習で幕を開ける。スターティンググリッドを決する予選およびハイパーポールは19日(土)に行われ、6時間の決勝レースは20日(日)の現地時間13時(日本時間20時)にスタートが切られる予定だ。

 TGRからエントリーする6名のドライバーのコメントは、以下のとおり。


■小林可夢偉(チーム代表兼7号車ドライバー)

「イモラは7号車にとって昨年唯一の勝利を挙げたコースであり、良い思い出があります」

「昨シーズン中、他のレースでもチャンスはありましたが、イモラでは変わりやすい天候を最大限に活かすことができました。ミスを犯しやすい状況でしたが、我々は正しい戦略のもと、うまく走り切りました」

「昨年のイモラ戦は、残念な結果となった開幕戦カタールから力強さを取り戻し、チャンスを見出した、本当にチーム一丸となって勝ち取った勝利だと感じています。今年もカタールではいくつかの課題に直面しましたが、イモラでは昨年同様にチームパフォーマンスを発揮できることを期待していますし、天候にも恵まれることを祈っています」


■マイク・コンウェイ(7号車)

「昨年勝利を収めたこともあり、イモラで再びレースを戦うのが楽しみだ。イモラは素晴らしい昔ながらのサーキットで、コーナーのバランスが良い一方、全体的に狭いためオーバーテイクが難しいサーキットでもある」

「我々は昨年、戦略をしっかりと立てることがどれほど重要か実感しているので、今年もそれが最優先事項となるだろう」

「開幕戦カタールから短いインターバルを経た今、シーズンが本格的に始まる感じがして、ワクワクしている」


■ニック・デ・フリース(7号車)

「イモラは昨年、僕にとってTGRでの初勝利を飾ることができた特別な思い出の場所だ」

「我々の状況は昨年とよく似ており、開幕戦カタールでは苦戦を強いられたが、チームのポテンシャルを最大限に引き出してクリーンなレースを戦い、チャンスを活かすことができた。昨年のイモラでは良いレースができたので、今年もトップ争いができることを願っている」


■セバスチャン・ブエミ(8号車)

「イタリアでのレースは最高であり、イモラは走りの楽しみを味わえる素晴らしいサーキットだ。一方で、ここは正しい車両セットアップと戦略を見出すことが特に重要となる難しいコースでもあるので、公式練習からそこに焦点を当てていく」

「競争は激しさを増しており、我々はクルマから最大限のパフォーマンスを引き出す必要があるが、士気は本当に高く、全力でプッシュを続ける」


■ブレンドン・ハートレー(8号車)

「カタール戦の結果は、我々がいつも目指しているものではなかったが、厳しい状況の中、チーム全体で貴重なポイントを獲得できたことで、我々の力を示すことができたと思う」

「昨年のパフォーマンスをイモラで再現できれば、上位でフィニッシュできると思うし、両タイトル獲得のために必要な多くのポイントを獲得できるだろう。レーススタートが楽しみだ」


■平川亮(8号車)

「カタールではかなり厳しいレースウイークとなってしまいましたが、イモラでは競争力をもっと発揮できることを期待しています」

「チームは懸命に準備に取り組んでおり、昨シーズンのGR010ハイブリッドはイモラで競争力を示すことができたため、今年も優勝争いができると期待しています」

「イモラは伝統的なサーキットで、とても多くの熱狂的なファンの皆様がグランドスタンドから我々に声援を送ってくれるので、再びここでレースできることがとても楽しみです。今年も彼らにエキサイティングな戦いをお見せできると思います」

[オートスポーツweb 2025年04月14日]

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