放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は14日、公式サイトを通じ、中国出身の女性の街頭インタビューを不適切に編集し、放送した日本テレビのバラエティー番組「月曜から夜ふかし」の審議入りを正式に発表した。
公式サイト上で「日本テレビは2025年3月24日(月)に放送したバラエティー番組『月曜から夜ふかし』の街頭インタビューのコーナーで中国出身の女性の声を紹介したが、放送後この女性から実際に話した内容とは違うという指摘を受けた」と伝えた。
続けて「委員会は当該放送局に報告書と番組DVDを求めそれらを踏まえて協議した。その結果、問題となっているインタビューは、女性が話した内容とは全く異なる文脈へと意図的に編集され、他国の文化に対する尊重を著しく欠いていた疑いがあり、取材から放送に至る経緯等について放送倫理上の問題が無かったかどうかを詳しく検証する必要があるとして審議入りを決めた。今後は当該放送局の関係者からヒアリングを行うなどして審議を進める」とした。
日本テレビは先月27日、公式サイトで放送内容を謝罪。「2025年3月24日放送『月曜から夜ふかし』の『この春上京する人へのアドバイスを聞いてみた件』企画の街頭インタビューで、中国出身の女性のエピソードを放送しました」と書き出した上で「放送では『あんまり中国にカラス飛んでるのがいないですね』という話の後、『みんな食べてるから少ないです』『とにかく煮込んで食べて終わり』といった女性の発言がありましたが、実際には女性が『中国ではカラスを食べる』という趣旨の発言をした事実は一切なく、別の話題について話した内容を制作スタッフが意図的に編集し、女性の発言の趣旨とは全く異なる内容になっていました」と説明し、謝罪していた。
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