
【写真】細部にまでこだわりぬいた絢爛豪華な衣装に圧倒されること間違いなし!
『SHOGUN 将軍』は、戦国時代の日本を舞台にしたジェームズ・クラベルの小説『SHOGUN』をハリウッドで実写化した時代劇スペクタクルドラマ。日本に漂着したイギリス人航海士と天下を狙う戦国武将の姿を壮大なスケールで活写する。本作はテレビドラマ界のアカデミー賞とも称されるエミー賞で歴代最多となる作品賞を含む18の賞を獲得。さらに世界中の主要アワードも制覇し、トータル受賞数は90を記録している。
今回、大阪・関西万博会場内のEXPOメッセ「WASSE」イベントホールで特別展示されているのは、撮影後にカナダ・バンクーバーで保管されていた甲冑や陣羽織、打掛といった衣装の数々。14日に来場していた宮川絵里子プロデューサーによると、衣装の展示はドラマ完成後に北米の各地で行われていたものの、日本では今回が初となる。
展示されている衣装は、主演の真田が演じた吉井虎永、浅野忠信が演じた樫木藪重、そして平岳大が演じた石堂和成が劇中で実際に着用していた兜と甲冑、陣羽織。さらにアンナ・サワイが演じた戸田鞠子と二階堂ふみが演じた落ち葉の方が着用した打掛も。
真田が演じた虎永は徳川家康にインスパイアされたキャラクター。兜や甲冑は、長時間の着用や動きに耐えられるよう、通常は金属が用いられる部分に革を使用するなど、なるべく軽くて動きやすいものになるよう工夫されているのだとか。陣羽織は第10話で着用されていたもので、富や権力を象徴するように、クジャクの羽がふんだんにあしらわれている。羽は全てスタッフによる手作業で付けられていて、その丁寧な仕事ぶりが伝わる労作だ。
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鞠子の幼なじみにして虎永と敵対関係にあるのが二階堂扮する落葉の方。展示されている打掛は、第10話で着用されていたもので、当時の“最高権力者だった女性”を表現するために豪華で重厚感のあるデザインとなっている。
落葉の方と共に虎永を追い詰めていくのが平演じる石堂。彼の兜と甲冑、陣羽織はシリーズの序盤で着用していたものが展示されている。身分の低い出自を忌み嫌う石堂の甲冑や陣羽織は、一見すると地味に映るが、現物を見るうちにシックかつモダンな印象を受ける秀逸なデザインとなっている。
そして裏と表の顔を持つ本作屈指のクセ者・藪重の甲冑には、胴の部分に龍の模様があしらわれている。さらに陣羽織には、大量の黒い羽が付けられていて、兜には本物の馬の毛を大胆に使ってライオンの立て髪をイメージした装飾も。
実際にキャスト陣が着用していただけあって、衣装には生々しいエイジングが現れている。キャストやスタッフと一緒に長い撮影を乗り越えてきた“凄み”が1点1点から伝わってくるようだ。
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『SHOGUN 将軍』は、ディズニープラスのスターにて全話独占配信中。
『SHOGUN 将軍』甲冑・衣装特別展示は、「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」会場内のEXPOメッセ「WASSE」イベントホールにて4月20日まで開催中。