
【写真】もう懐かしい! ブラック・ウィドウと並ぶ、映画『ブラック・ウィドウ』でのエレーナ
未来を託すには不安すぎる〈サンダーボルツ*〉だが、彼らは未曾有の危機を前に集結し、戦う。いや、“戦うしかない”状況に放り込まれる。使命感や正義感…そんな立派なものはどこにもない。それでもすべてをかけて、世界を守るため、そして人生逆転のために集結する。
そんな〈サンダーボルツ*〉として集められたエレーナは、予告映像内で主人公的な立ち位置で描かれていることからも、彼女が〈サンダーボルツ*〉で重要な一端を担うキャラクターであることがうかがえる。
演じるのは女優のフローレンス・ピュー。日本でも話題となった前代未聞の“フェスティバル・スリラー”、アリ・アスター監督作『ミッドサマー』(2019)の主演で大きな注目を集め、『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』(2019)では4姉妹の末っ子エイミー役を演じ、第92回アカデミー助演女優賞にノミネート。その後も『デューン 砂の惑 PART2』や『オッペンハイマー』(2024)、アンドリュー・ガーフィールドとの共演作『We Livein Time この時を生きて』の公開も控えるなど、ハリウッドで引っ張りだこの演技派女優だ。
エレーナは幼いころからロシアのスパイ機関“レッドルーム”で強制的に養成され、一流の暗殺者に成長する。子供のころから洗脳され、疑似家族とともに育ってきたが、そんな家族として一緒に成長してきたブラック・ウィドウを姉として慕うようになる。暗殺者としての人生を共に歩んできたものの、ブラック・ウィドウが“アベンジャーズ”としてヒーローとなっていく姿に複雑な思いを抱いていた。しかし宇宙の命運をかけた最大の強敵を前にブラック・ウィドウは命を落としてしまう。疑似家族ではあったものの、長年ともに成長してきた2人の間には確かな愛があり、大事な姉を失った空虚感をエレーナはずっと抱え続けてきた。
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大胆かつ型破りな方法で熾烈な戦いを生き抜いてきたエレーナだが、アベンジャーズとして戦っていた姉のブラック・ウィドウの“ヒーローの着地”を馬鹿にする茶目っ気があったり、〈サンダーボルツ*〉のメンバーである父親のアレクセイ・ショスタコフに「過去の過ちなんて気にしない、だから助け合おう」という温かい言葉を投げかけられると涙を流したりと、ふとかわいい一面が垣間見えるギャップも満載。ファンの心をひきつけること間違いなしのキャラクターだ。彼女はその魅力で、個性あふれる〈サンダーボルツ*〉の面々の心をもつかみ、共に人類滅亡の危機を救うことができるのか――。そして、彼女らの物語が、『アベンジャーズ:ドゥームズデイ(原題)』にどのようにつながっていくのか…?
アイアンマンやキャプテン・アメリカとは違って、これまでスポットライトが当てられてこなかった〈サンダーボルツ*〉のメンバーたち―戦うしかない状況を前にどんな活躍を魅せてくれるのか? 最強でもヒーローでもない、何も成し遂げられず挫折ばかりだった彼らが、もう一度自分を信じて強大な敵に立ち向かっていく壮大なドラマにも注目だ。
映画『サンダーボルツ*』は、5月2日より公開。