【三國連太郎さん十三回忌】佐藤浩市「皆さんの楽しい声を…」 寛一郎「エゴイストでクレバーな方」

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2025年04月14日 20:52  ORICON NEWS

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三國連太郎さんの十三回忌に参加した佐藤浩市、寛一郎
 2013年4月14日に90歳で亡くなった三國連太郎さんの十三回忌が14日、日、生前撮影でも縁の深かった角川大映スタジオで行われた。

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 三國さんと生前に縁のあった俳優や関係者・総勢400人を迎え、三國さんが活躍していた当時の撮影現場の空気を感じられる角川大映スタジオで実施。会場内のスクリーン左手には、三國さんが活躍していた時代の映画撮影現場のオブジェが印象的にレイアウトされた。

 美術監督の原田満生のデザインで、三國さんの私物のトレンチコート・帽子・バッグ・劇用指輪・葉巻パイプ・杖、撮影監督の木村大作の私物であるフィルムカメラ(ARRI 2C 35mmカメラ)が、照明機材や脚立と共に展示された。会場後方には、特殊メイクの江川悦子作成の生前の三國さん・佐藤浩市・寛一郎親子三代のデスマスクも展示された。

 司会の笠井信輔から三國さんとのエピソードを振り返りながら開式の発声。三國さんの85歳当時のインタビュー映像が流れた後、佐藤家を代表して佐藤浩市のあいさつ、その後、三國さんと縁の深かった来場ゲストによる心温まるスピーチが続いた。会場限定での三國さんの活躍を振り返る映像が随所に流されながら、最後に、佐藤浩市・寛一郎からのあいさつにより会が締めくくられた。

 三國さんは1951年に映画デビュー。代表作に『ビルマの竪琴』『八甲田山』など多数。1984年には紫綬褒章、1993年には勲四等旭日小綬章など、数多くの賞を受賞した。自らメガホンをとった映画『親鸞・白い道』(1986年公開)がカンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞し、監督としても手腕を発揮した。息子で俳優の佐藤浩市とは映画『美味しんぼ』などで共演していた。

 映画『釣りバカ日誌』シリーズでは、スーさんこと鈴木一之助役を好演。西田敏行演じるハマちゃんこと浜崎伝助と長年コンビを務め、2009年に公開された『釣りバカ日誌20ファイナル』で22年続いたシリーズに幕を閉じていた。

■佐藤浩市冒頭あいさつ
「今日は有難うございます。三國連太郎にはスタジオが似合うと思い、この撮影スタジオで執り行わせて頂きます。本日は最後まで三國の話をして盛り上げて、皆さんの楽しい笑い声を雲の上の三國に届けたいと思います。映画の創り方も変わってきましたが、三國がいた昭和・平成の時代の映画の話を含めて楽しい話を聞かせてください。今日はよろしくお願い致します」

■寛一郎冒頭コメント
(小さい頃の思い出や印象を聞かれて)「三國と親父の会話の独特の緊張感を覚えています。自分が軽々しく言えない存在ですが、尊敬する好きな俳優の1人です」

■佐藤浩市締めあいさつ
佐藤「これだけの方々が来て下さって昨日のことのように三國の話をして下さる。雲の上で聞いてくれていたと思います。今日の会で一生懸命手伝って下さったスタッフの皆様、本当に有難うございました。僕が言う事はもうありません。本当に今日は有難うございました」

■寛一郎締めあいさつ
「本当に皆さんの話を聞くとエゴイストでクレバーな方だなと思いました。三國さんは芝居の中・映画の中でしか正直でいれなかったのかなと感じています。僕は三國さんの想いを受けてアクターにもスターにもならず、このまま邁進していきたいと思います。最後に一つ言えることは三國さんに恥ずかしくない作品を残していければと思います。今日は有難うございました」

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