鹿児島市のニューセンチュリーレコードが、23年に73歳で亡くなった歌手八代亜紀さんの若い頃のヌード写真を特典に付けてベストアルバムを発売予定であることを受け14日、八代さんのアート作品や楽曲を管理する会社が社長名でコメントを発表した。
発表では「本件問題作につきましては、当社におきましても、本年3月中旬頃までにはこれを把握し、その対応につきまして、当社内部、ご遺族、外部弁護士との間で議論を重ねてまいりました」と明かし、「このような議論を経て、3月27日、別添資料記載のとおり、代理人弁護士を通じて、ニューセンチュリーレコード社宛てに、本件問題作に関する照会書及び通知書を送付いたしました」と記した。
「これら書面につきましては、3月29日、鹿児島市内の住所宛てに送達されましたが、回答期限を経過した本日までの間に、何らの回答や対応は得ておりません」とし、「このような経過を経て、詳細は伏せさせていただきますが、現在、当社におきましては、刑事民事を問わず、あらゆる手続きの準備を進めているところとなります」と伝えられた。
また「管轄警察署等への相談事項といたしましては、別添資料記載の死者の名誉棄損罪のほか、『フルヌード写真』に関するわいせつ物頒布等罪、解散法人において営業活動を行い収益を上げることの税法上の問題点等、あらゆる問題をその対象としております」と説明。「本件問題作の発表そのものは極めて不愉快な出来事であり、絶対に許すことのできないものであります」と訴えた。
八代さんのヌード写真封入が発表されて以降、インターネット上では「八代さんの尊厳を守れ」「リベンジポルノを阻止する」などの発売中止を求める声が相次いでいる。近田春夫、眉村ちあきらの歌手、アーティスト、タレントらもSNS上で販売への反対を表明。こうした声を受けてか、大手レコード店のオンラインショップやECサイトも予約・販売ができない措置を取っている。
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発表全文は以下の通り。
日ごろ皆さまにおかれましては、八代亜紀に対する多くのご支援をいただきまして、誠にありがとうございます。
報道にあるニューセンチュリーレコード社発表の八代亜紀の名を付した問題作品につきまして、当社の対応及び考えをお知らせいたします。
ニューセンチュリーレコード社発表の本件問題作につきましては、当社におきましても、本年3月中旬頃までにはこれを把握し、その対応につきまして、当社内部、ご遺族、外部弁護士との間で議論を重ねてまいりました。
このような議論を経て、3月27日、別添資料記載のとおり、代理人弁護士を通じて、ニューセンチュリーレコード社宛てに、本件問題作に関する照会書及び通知書を送付いたしました。
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当社からの照会内容及び通知内容の詳細につきましては、別添資料をご確認ください。
これら書面につきましては、3月29日、鹿児島市内の住所宛てに送達されましたが、回答期限を経過した本日までの間に、何らの回答や対応は得ておりません。
このような経過を経て、詳細は伏せさせていただきますが、現在、当社におきましては、刑事民事を問わず、あらゆる手続きの準備を進めているところとなります。
なお、管轄警察署等への相談事項といたしましては、別添資料記載の死者の名誉棄損罪のほか、『フルヌード写真』に関するわいせつ物頒布等罪、解散法人において営業活動を行い収益を上げることの税法上の問題点等、あらゆる問題をその対象としております。
これら手続きの進捗につきましては、また改めてご報告いたします。
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最後に、生前の八代亜紀を思い、また今なお皆さまの心の中に生き続ける八代亜紀を思い、即座に、その立場や利益に関係なく、本件問題作に対する抗議の声を上げていただいた、報道関係者の皆さま、CDの流通ならびに販売店の皆さま、芸能関係者の皆さま、そして多くのファンの皆さまに、心より感謝申し上げます。
本件問題作の発表そのものは極めて不愉快な出来事であり、絶対に許すことのできないものであります。
私自身、生前、そして没後に、八代亜紀から託された責任の重みを改めて確認し、今回のような蛮行に対しては、八代亜紀の名誉を守るため、あらゆる方策を講じてまいる用意でおりますので、引き続き八代亜紀に対する変わらぬご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
2025年4月14日
八代ミュージック&ギャラリー株式会社
代表取締役 大野 誠
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