新登場のコルベットがGTWCアジア初勝利。現王者が開幕戦制すも、イブラヒム/シムズ組が選手権をリード

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2025年04月14日 21:20  AUTOSPORT web

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第2戦(レース2)で優勝したジョホール・モータースポーツ・レーシングJMRのジェフリー・イブラヒム/アレクサンダー・シムズ(99号車シボレー・コルベットZ06 GT3.R) 2025年GTワールドチャレンジ・アジア第1大会セパン
 4月11〜13日にかけて、2025年GTワールドチャレンジ・アジア(GTWCアジア)の開幕ラウンドがマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われた。土曜日の第1戦はオリジン・モータースポーツの87号車ポルシェ911 GT3 R(ボブ・ユアン/イェ・ホングリ)が、日曜の第2戦はジョホール・モータースポーツ・レーシングJMRの99号車シボレー・コルベットZ06 GT3.R(ジェフリー・イブラヒム/アレクサンダー・シムズ)が勝利を飾っている。

 現シリーズチャンピオンであるユアンとイェのペアは、GTWCアジアでのタイトル防衛に向けて、セパンで完璧なスタートを切った。

 3番手からレースを開始した87号車ポルシェは、2番グリッドを獲得した16号車アウディR8 LMS GT3エボII(Unoレーシング・チーム)の序盤のスピンにより順位を上げたあと、ピットストップでさらにひとつ上げてトップに浮上。最終的には2位となった37号車ポルシェ911 GT3 R(ファントム・グローブ・レーシング)に7.9秒の差をつけてトップチェッカーを受けた。

 この勝利により、オリジンのセパンでの連勝記録が伸び、同チームは3年連続の優勝を達成した。

 ポルシェ勢のワン・ツーの後ろでは、シルバー・アマエントリーの89号車BMW M4 GT3エボ(チームKRC)が総合表彰台を獲得している。ジョホールの99号車シボレーが4位で続き、今季最初のポールシッターとなった45号車アウディR8 LMS GT3エボII(FAWアウディスポーツ・アジア・チーム・ファントム)は総合5位でフィニッシュ。シルバーカップを制した。アマカップのウイナーは、総合9位でフィニッシュした51号車ポルシェ911 GT3 R(AMACモータースポーツ)だ。

 明けた日曜の第2戦は、シリーズのニューカマーであるシボレー・コルベットがウイナーズゲートをくぐった。

 マレーシアのイブラヒム王族の王子と、コルベット・レーシングに所属するイギリス人のペアがドライブしたジョホールのニューマシンは、レース終盤に3番手を走行していたが、前を走る2台が2コーナーで接触。これにより労せずトップに浮上した99号車はイブラヒムがトップでチェッカーを受け、前日の開幕戦でシリーズデビューを果たしたばかりのシボレーに、早くも初勝利をプレゼントした。

 31号車メルセデスAMG GT3(クラフト・バンブー・レーシング)はトップに3.2秒およばずの2位。3位にはシルバーエントリーの45号車アウディが入った。4位は89号車BMWはシルバー・アマカップで開幕2連勝を達成。開幕戦のウイナー87号車ポルシェは5位となった。

 この結果、週末の2レースを4位と1位で終えたイブラヒム/シムズ組がランキングトップに立っている。

 日本勢はポルシェセンター岡崎の25号車ポルシェ911 GT3 R(内山清士/上村優太組)が第2戦でシルバー・アマカップ3位に入ったほか、プロ・アマカップにエントリーしているGTO Racing Teamの10号車ポルシェ911 GT3 Rは、開幕戦でクラス表彰台にあと一歩に迫る4位入賞を果たした。日本チームの週末2レースの成績は以下のとおりだ。

・PLUS with BMW M Team Studie(5号車BMW M4 GT3エボ) プロ・アマカップ6位(総合16位)/7位(12位)・GTO Racing Team(10号車ポルシェ911 GT3 R) プロ・アマカップ4位(総合8位)/11位(29位)・ポルシェセンター岡崎(25号車ポルシェ911 GT3 R) シルバー・アマカップ6位(総合13位)/3位(11位)・TEAM 5ZIGEN(500号車ニッサンGT-RニスモGT3) シルバー・アマカップ10位(総合23位)/6位(17位)・LMcorsa(60号車フェラーリ296 GT3) アマカップ5位(総合27位)/5位(25位)

[オートスポーツweb 2025年04月14日]

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