

家で毎日のように宿題でバトルしているからでしょう。大好きなトモコ先生からでさえ、「宿題」といわれることはイヤなようです。勉強自体がキライになったらどうしよう……。私はレッスン室で頭を抱えそうになりました。


トモコ先生の言葉にハッとしました。字も楽譜も同じです。自分さえ読めればいい場合もありますが、他のひとに伝えるなら、読めるように書く必要があるでしょう。ユメの憧れのトモコ先生の言葉だったら、わかってくれそうな気がしました。

ワーママの私にとって、「今日のピアノも楽しかった!」とユメと話しながら帰宅する時間は貴重です。帰宅したらユメは宿題、私は家事と仕事をこなします。
今日はいつものようなバトルにはならないようにしよう。私は帰宅すると、チェストから便せんを取り出しました。仕事をするふりをして手紙を書きはじめます。ユメはため息をつきながら赤字だらけのノートを開いています。
|
|
【後編】へ続く。
原案・ママスタ 脚本・もえこ 作画・ユウコトリトリ 編集・みやび