北九州中3男女殺傷 容疑者を2度目の鑑定留置請求へ 地検支部

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2025年04月15日 14:36  毎日新聞

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毎日新聞

平原政徳容疑者=北九州市小倉南区で2024年12月20日午後2時7分、上入来尚撮影

 北九州市小倉南区のファストフード店で2024年12月、中学3年の男女2人が殺傷された事件で、殺人容疑などで逮捕された平原(ひらばる)政徳容疑者(44)について、福岡地検小倉支部が2度目の鑑定留置を15日にも裁判所に請求する方向で検討していることが関係者への取材で判明した。


 関係者によると、地検小倉支部は刑事責任能力はあるとみており、最終的に起訴する方針とみられる。ただ、想定される裁判員裁判では刑事責任能力の程度が争点になる可能性が高く、さらに詳しく事件当時の精神状態を調べておく必要があると判断した模様だ。


 事件は24年12月14日夜、小倉南区徳力(とくりき)1のマクドナルド店舗内で発生。中学3年の男女2人が立て続けに刃物で刺され、腹部を刺された女子生徒(当時15歳)は死亡し、腰を刺された男子生徒も1カ月の重傷を負った。福岡県警は同19日に男子生徒に対する殺人未遂容疑で平原容疑者を逮捕し、25年1月9日に女子生徒への殺人容疑で再逮捕した。


 捜査関係者によると、平原容疑者は男子生徒への殺人未遂容疑を当初は認めていたが、その後に「殺すつもりはなかった」と殺意を否認。女子生徒への殺人容疑は「認めない」と供述していた。地検小倉支部は1度目の鑑定留置を1月16日に開始し、今月14日に終了していた。【井土映美、川畑岳志】



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