
店舗内のモノを壊したり汚したりしても「黙っている」お客さんは困りものだ。ホテルのフロントスタッフの20代女性から、「困ったお客さん」に遭遇したエピソードが寄せられた。それは数ヶ月前のことだった。
ある日、連泊中の女性客がホテルに帰ってくるなり、慌てた様子で1階のロビーにあるトイレに駆け込んだ。
「その後トイレから出て来て、5分ほどロビーソファに座っていました。その時はあまりに気にしていなかったのですが」
しかし、その直後に別の従業員がトイレに入ると衝撃の事態が判明した。(文:篠原みつき)
「ソファも匂いと汚れがついていたので買い替えました。およそ20万円」
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その従業員はトイレから慌てて出てくると、清掃スタッフに連絡をしたという。
「事情を聞くと、一階のトイレの個室の中が糞尿だらけでした。便器や床、流しボタンまでもが汚れている状態です」
想像を絶する状況に、スタッフは騒然となった。ちょうどその時、先ほどの女性客がエレベーターを待っているのが目に入った。
「よく見ると、黒いスカートのお尻の部分が汚れていました。その後(客は)エレベーターで上がり、またロビーに戻って来た際にはさっきまで履いていたはずのスカートも変わっており、ストッキングも脱いでいました」
その女性客がトイレを汚してしまったことは明らかだったが、ホテル側が追及する事は出来なかったようだ。もちろん衛生管理のため、大変な後処理を強いられることになった。
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「感染症を防ぐため、私たちはお客様が触ったものを全てアルコール消毒をし、ソファも匂いと汚れがついていたので買い替えました。およそ20万円の出費です」
急な体調不良など、誰にでもやむを得ない事情はあるものだ。しかし、ホテル側は大きな損害を負うことになってしまった。女性は当時の心境をこう語る。
「わざとではないではないし、女性なので恥ずかしい気持ちもわかりますが、もし汚してしまった際には教えて欲しいなと思いました」
せめて一言申し出てくれれば、その後の心象は少しましになっていたかもしれない。
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