宮崎から唯一JSB1000クラスを戦うMARUMAE Team KODAMAの児玉勇太/全日本ロード

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2025年04月16日 15:30  AUTOSPORT web

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2025全日本ロード:児玉勇太(Team KODAMA)
 自らのチームで8年目のシーズンを迎えるTeam KODAMAの児玉勇太。今シーズンは、新たに鹿児島の株式会社マルマエの応援を得て『MARUMAE Team KODAMA』としてエントリー。ウイングレットの付いたニューヤマハYZF-R1にブリヂストンタイヤのパッケージで全日本ロードレース選手権JSB1000クラス、鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦する。

 MARUMAEと言えば、世界でも活躍し、長年、全日本ロードに参戦してきた徳留真紀を応援してきた鹿児島県出水市の半導体、FPD太陽電池に使用するパーツ設計、製造、販売を行っている会社だ。徳留は昨シーズンでフル参戦を止め、現在は古傷のリハビリ中だが、回復次第では今シーズン中のスポット参戦の可能性もあるそうだ。

「引き続き応援してくださる皆様、そして新たに応援してくださるマルマエ様のおかげで新しいシーズンを迎えることができることを感謝申し上げます。Team KODAMAとして早くも8年目のシーズンとなりますが、本当に多くの皆様に支えられており、一層気合いが入るところです」

 昨シーズンは、前半戦でマシントラブルが続いたが、鈴鹿8耐に向けたテストで調子を取り戻しプライベーターではトップレベルと言える総合12位でフィニッシュ。2025年の参戦権を確保。オートポリス、岡山国際サーキットと自己ベストを更新する走りを見せ、最終戦鈴鹿でも2分06秒764までタイムを縮めることに成功した。R1の市販キット車では驚異的なタイムと言っていいだろう。

「2024年は、シーズン後半で調子を上げていくことができたので、その状態を維持するためにもニューマシンを早い段階でまとめて開幕戦から自己ベストを更新できるようにしたいですね。昨年、課題となった部分を改善して、さらにレベルアップして今までの自分を超えていきたいと思っています」

 宮崎県で唯一の全日本ロードJSB1000クラスを戦うレーシングチームとして地元の道の駅くしまのイベントにも出演するなどレースのPR活動も地道に続けている。

 チームの運営的な部分では、児玉が宮崎のワークショップでマシンを整備していたこともあったが、より走ることに集中できる環境作りにも取り組み、今年は、スタッフを含め大きくチーム体制を変更。PRE-TEST “Round ZERO”は、ニューYZF-R1とともに、新体制となったチームのシェイクダウンでもあった。

「今回のテストは、バイクを速く走らせることよりも、どこに何があるか、誰が何をやるかを確認して、マシンセットをどう進めていくかを各自が認識することに重点を置きました。Team KODAMA的なやり方もあると思いますし、一人一人が機能していければ、プラスアルファな部分も出てきますから。最初のテストを無事に終えることができましたし、ポジティブな手応えを感じました」

 ニューR1に関しては「加減速だけではなく、コーナリングでうまくフロントが安定している印象がありました」とウイングレットの効果を実感。新体制となった『MARUMAE Team KODAMA』の戦い振りに注目しよう。

[オートスポーツweb 2025年04月16日]

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