渥美心、ヨシムラからEWCル・マン24時間に出場決定。ダン・リンフットはテストの怪我で欠場に

　4月15日、FIM世界耐久選手権（EWC）に参戦しているヨシムラSERT Motulは、ダン・リンフットの代役としてリザーブライダーだった渥美心を4月17〜20日に開催される第1戦ル・マン24時間耐久ロードレースに参戦させることを発表した。

　渥美は2023年の最終戦ボルドール24時間からヨシムラSERT Motulに加入したライダーだ。チームでの立ち位置は開発ライダー兼第4ライダー（リザーブライダー）だが、全日本ロードレース選手権JSB1000クラスへのスポット参戦や2024年の鈴鹿8時間耐久ロードレースへは出場ライダーとして起用された経験があり、鈴鹿8耐は3位表彰台獲得に貢献している。

　今年も第4ライダーを担うことに変わりはないが、24時間レースではSSTクラスのJunior Team Le Mans Sud Suzukiの一員としてレースを戦うことになる予定だった。ところが、リンフットが先月のバレンシアテストで肩を怪我してしまい、直前となる15日のプライベートテストまで出場を目指すべく様子を見ていたが、欠場することを判断した。

　15日の走行では渥美は午前はジュニアチームから、午後はヨシムラSERT Motulから走り、リンフットの代役として24時間レースを走る準備を進めており、その後にグレッグ・ブラック、エティエンヌ・マッソンとともに開幕戦を戦うことが明かされた。

　上記の通り、渥美は同チームから全日本ロードと鈴鹿8耐には参戦したことがあるが、チャンピオンに向けてさらに24時間レースに出場するのは初めてとなる。ル・マン24時間へはSSTクラスで走った経験があるため、ゼッケン1のスズキGSX-R1000Rで優勝争いに加わることだろう。

[オートスポーツweb 2025年04月16日]