4月17日、俳優の板垣瑞生さん(24)が亡くなっていたことがわかった。板垣さんのInstagram ストーリーズ上で親族が訃報を発表した。
《俳優・板垣瑞生が不慮の事故により逝去いたしましたことをご報告申し上げます》と始まったコメントでは、経緯について《昨年より抱えていた精神疾患により、 今年1月末より行方不明となっておりました。警察および友人たちの協力のもと、 捜索を続けてまいりましたが、 先日、 警察より東京都内にて遺体で発見されたとの連絡を受けました》と明かされた。
さらに、こう続けられている。
《常日頃より、 皆さまに笑顔と楽しさを届けたいという思いで芸能活動に取り組んでまいりました彼ですが、 活動復帰に向けて前向きに歩み始めた矢先、このような形で人生の幕を閉じることとなり、 本人もさぞかし無念だったことと思います。
生前より温かく応援してくださったファンの皆さま、 そして関係者の皆さまに、 何のご報告もないままお別れとなるのは、 彼の本意ではないと感じ、このようにご報告させていただきました。どうか、 板垣瑞生のこれまでの活動を温かく思い出していただければ幸いです》
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板垣さんは、幼少期にスカウトされ芸能界入り。NHK大河ドラマ『花燃ゆ』や『麒麟がくる』、『正直不動産』シリーズ(NHK)などに出演し、若手俳優として着実にキャリアを積んでいた。また、ボーカルダンスユニット・M!LKの初期メンバーとしても知られ、’20年まではグループ活動にも精力的に取り組んできた。
しかし、’24年3月、突如事務所サイトに掲載されていたプロフィールやXアカウントが消滅。4月に入り、自身のInstagramで入院していたことと事務所を退所したことを報告した。退所後も、ポップアップショップやライブ配信を行うなど芸能活動を続けていた板垣さんだったが、実は退所には心身の不調が関係しており、大きな苦悩を抱えていたようだ。
同年11月、板垣さんは退所の経緯についてInstagramで詳細を明かしている。
《今年の1月頃から様々なストレスやプレッシャーから精神的に非常に不安定な状態になり、不眠や拒食等の症状が出始めました。自分自身そのような状態になることが生まれて初めてだったこともあり、そのことを前事務所含め誰にも言えないままただ一人で耐えることしかできない時間が続きました》
1―2カ月経っても症状は改善せず、むしろ悪化していったといい、《3月頃には周囲の人間が見ても明らかに普通ではない行動をとるようになってしまい》《明らかに俳優として人前に出ることが難しいほどに心身共に弱っていたと記憶しています》と、深刻な不調に陥っていたことを明かした。
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さらに《この頃突発的に「俳優を辞めてアーティストになろう」と考えてしまい、前事務所に対して事務所の退所と俳優を辞めることを申し入れ》と明かし、《前事務所になんの相談もなく髪の毛を坊主にしてしまうなどの行動をとってしまった》とも。イベント等の仕事を実行できる状態にないとの判断から、退所に至ったと説明した。
しかし、状況は悪化。《事務所を退所した数日後、それまで以上に精神不安な状態に陥り、日常生活もままならないほどに取り乱してしまった》といい、その結果《病院に入院し、心身の回復のための長期療養をとることになりました》と説明。徐々に精神的に安定したため4月には退院することができたという。
所属していた事務所からは退所に際し「応援してるよ」とエールをもらったといい、俳優復帰にむけて仕事に取り組んでいたという板垣さん。加えて、《今後は今回私が経験したことと同じような境遇になっている人たちのために私にできることや、自分自身の経験を通して皆様のお役に立てることを模索し、ボランティアなど様々な形で実行していければとも考えております》と、今後の展望も綴っていた。
壮絶な日々を経て、俳優復帰に向けて一歩ずつ進み始めていた矢先の別れとなってしまったことは、残念でならない。板垣さんが遺した真摯な言葉や姿勢は、これからも多くのファンの心に息づいていくだろう。
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