『MUSIC AWARDS JAPAN』のノミネート作品発表会に出席した(左から)住吉美紀、柴那典さん、小籔千豊、貴島明日香、松島功さん、クリス・ペプラー (C)ORICON NewS inc. 一般社団法人カルチャーアンドエンタテインメント産業振興会(CEIPA)による国際音楽賞『MUSIC AWARDS JAPAN』のノミネート作品発表会が17日、開催された。
【写真】音楽についてアツく語った貴島明日香 同アワードは、音楽業界の主要5団体である日本レコード協会、日本音楽事業者協会、日本音楽制作者連盟、日本音楽出版社協会、コンサートプロモーターズ協会が垣根を越えて設立したCEIPAによる国内最大規模の国際音楽賞。5月21日、22日にロームシアター京都にて授賞式が開催される。
今回の発表会では、音楽関係者の一次投票によって選出された主要部門5作品、5アーティストのノミネート作品が発表された。MCをクリス・ペプラーと住吉美紀が務め、ゲストとして小籔千豊、貴島明日香、音楽ライターの柴那典氏、松島功氏が登壇した。『最優秀アルバム賞』ノミネート作品の発表時には、“アルバムの重要性”についてそれぞれの思いが語られた。
クリスが「最近はアルバムを聴くっていう習慣が減ってきているような感じがする」とコメントすると、柴は「今、話にもあった通り、ストリーミングで音楽が聴かれるようになって、アルバムがなかなか聴かれない。ソングライター、アーティストの側にとっても、楽曲ごとに発表していくという手段が当たり前になっている。特に日本だと、例えばタイアップがあったり、主題歌があったり、そのタイミングで楽曲を発表する」と現状を分析しながら、「逆に言うと、アルバムっていうものの作品性、創造性をどう発揮するかっていうのは、アーティストの美学の見せどころになっている」と語った。
さらに、ノミネート作品に触れながら「例えばVaundyの『replica』はあえて2枚組にしてアルバムの意味を表現したり、米津玄師さんの『LOST CORNER』も、一枚を通したストーリー性や展開が考えられている。やっぱりそういうところにアルバムならではの作品性っていうのが現れている。ほかの作品もそうですが、やっぱりそういった作品が選ばれているなと思います」と続けた。
そんな流れのなかで、川谷絵音が率いるバンド・ジェニーハイのメンバーでもある小籔は「僕はアルバムについて深く考えたことはなかったんですけど、川谷絵音さんというプロデューサーが曲順についての考えを話しているときに、“(曲を)適当に入れてるわけちゃうねんな”って初めて知りました」と、とぼけた様子でコメントして笑いを生んだ。
最終投票は、きょう17日から30日まで実施され、アーティスト、クリエイター、マネージャー、レコード会社スタッフなど5000人以上の音楽関係者による最終投票で各賞の受賞者が決定する。
受賞結果は5月21日、22日に開催される授賞式にて発表される。22日の模様はNHKで生中継されるほか、2日間の様子がYouTubeで全世界に配信される。
■最優秀楽曲賞
・「APT.」ROSE & Bruno Mars
・「Bling-Bang-Bang-Born」Creepy Nuts
・「アイドル」YOASOBI
・「満ちてゆく」藤井風
・「ライラック」Mrs. GREEN APPLE
■最優秀アーティスト賞
・Creepy Nuts
・Mrs. GREEN APPLE
・Vaundy
・YOASOBI
・藤井風
■最優秀アルバム賞
・『ANTENNA』Mrs. GREEN APPLE
・『LOST CORNER』米津玄師
・『LOVE ALL SERVE ALL』藤井風
・『replica』Vaundy
・『SCIENCE FICTION』宇多田ヒカル
■最優秀ニュー・アーティスト賞
・FRUITS ZIPPER
・Number_i
・Omoinotake
・tuki.
・こっちのけんと
■最優秀アジア楽曲賞
・「Satu Bulan」Bernadya
・「The Cutest Pair」REGINA SONG
・「Supernova」aespa
・「WAY 4 LUV」PLAVE
・「GHOST」JEFF SATUR
■Top Global Hit From Japan
・「It's Going Down Now」Lotus Juice/高橋あず美
・「WOKE UP」XG
・「アイドル」YOASOBI
・「死ぬのがいいわ」藤井風
・「真夜中のドア〜stay with me」松原みき