給与格差に上司「どこもそうじゃない?」 → 歴20年の女性「私がいた所は同待遇でした」 怒りの退職へ

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2025年04月17日 17:00  キャリコネニュース

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新入社員がなかなか定着しない職場には、根深い問題が潜んでいることがある。とある病院で相談員として働く40代女性から、そんな投稿が寄せられた。

病院の相談員は医療ソーシャルワーカーとも呼ばれる。患者やその家族から経済面や生活面などの様々な相談に乗り、解決をサポートするという重要な役割を担っている。超高齢化社会ではニーズが増える一方だが、

「(女性の部署では)何人も辞めました。私自身も1年半勤めましたが転職活動中です」

とは、どういうことだろうか。(文:天音琴葉)

「だんだんボーナスが減ってくる、なのに新規施設は次々オープンする」

女性が勤める法人は、病院や福祉施設など数十もの拠点を抱える。福利厚生は整っているものの、その規模ゆえの問題があるようだ。

「関連施設が多すぎ、横の連携がアナログかつ面倒。そして金額設定が高めなので、けがや病気のため在宅生活が困難で施設に……と言っても入れない人も多くいます」

そのため他の法人施設を紹介することも多いという。しかし、そうした事情を理解していない上層部がいて厄介なようだ。

「退院から1か月くらい経ち、忘れたころに法人の上のほうの方から『なぜ法人内施設に行かせなかった』『見学だけでもさせなかったのか』と問いただされます。なので自分が担当した患者様の行く先や法人内施設につなげなかった事情をExcelファイルでリストにし、提出しましたが結局電話がかかってきます」

さらに、院内の情報共有もスムーズではない。

「そもそも退院に至るまでも、法人内クリニックが往診に入っていたりすると、入院、病状変化、カンファレンスの誘い、いちいち連絡せねばならず、しかも今ひとつ情報共有してくれないので、クリニック、訪問看護ステーション、ケアマネからいちいち『今どんな様子?』と聞かれ、何度も同じ説明をする。カンファレンスを設定しようにも、往診医の都合に振り回されて、2週間後にしか家族との都合が合う日がない。なのに『いつになったら退院させるのか』と責められる……数えあげたらきりがありません」

と、板挟みな状況でも福利厚生を理由に我慢してきた女性だが、ついに限界が訪れた。

「だんだんボーナスが減ってくる、なのに新規施設は次々オープンする、私より後に入った新人の方が基本給が高かった、ということがあり愛想がつきました」

特に給与面での不満は大きい。後から入職した新人看護師との待遇差に納得がいかないようだ。

「新人は看護師なのですが、同じ国家資格持ち大卒、やっている仕事は入退院調整と同じ、何なら私の方が相談員としてのキャリアが20年あり、受け持ち患者様が常に10人多いという状態なのに、はるかに新人の方が給与が高いのは納得できません」

この点を上司に伝えても、理解は得られなかった。

「ですので辞めたいと申し出たときにはっきりそのことを言いましたが『そりゃ看護師さんのが高いのは仕方ないでしょ』と。『どこの病院でもそうじゃない?』と言いますが、私がこれまでにいた病院では同待遇だったので納得できるはずもなし。上司も看護師で、今の法人しかご存じないので、知らないのでしょう。違う世界もあることを」

確かに世間一般では医療ソーシャルワーカーよりも看護師のほうが給与は高い傾向がある。ただ、病院によって変わってくるだろう。女性は断固として受け入れられなかった。

現在、女性は強く引き止められている最中だという。しかし、有給休暇を使って他法人の面談を受け、すでに内定を得ているそうだ。最後に、女性はこう結んだ。

「波風立てないようにはしたいですが、無茶を言われたら無理やり辞めてやるつもりです」

※キャリコネニュースでは「新入社員が定着しない職場」をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから。 https://questant.jp/q/QP2L8EDA

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