
夜の世界には、普段の生活や一般常識では考えられないような人間がゴロゴロいるもの。一般常識が通用しないキャラクターも夜職では受け入れ可能……どころではなく、問題児が意外な才能を発揮する例も少なくありません。昼の会社なら速攻でクビ通告か、そもそも最初から採用されないレベルの人々は、一体どんなビックリ行動を起こすのでしょうか。
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まずは、保険証も家もない人や身分証を貸し借りする人が本当に存在します。当たり前のことですが、身分証と住居って非常に大切なものです。生きる上で絶対に欠かせない“軸”であり、失くしたらもう大慌てなのに、これらを持っていないとか、誰かと貸し借りをしてしまう危険人物は、なぜか夜の街に現れます。
ホテルやネットカフェ暮らしで、保険証がないから病院にも行けないといった事例は悲しいかな“歓楽街あるある”。どうしても具合が悪い時は夜職同士の仲間に身分証を借り、ようやく診察を受けるという犯罪行為に手を染めるヤバい人が1店舗に1人はいるので、決して珍しい光景ではありません。
また、同じ店を何度も辞めて、何度も出戻ってくる人も少なくありません。昼職だと辞めた会社に出戻りする人は、あまり多くないように感じます。もちろんゼロとは言い切れませんが戻ったとしても1回くらいで、同じ会社に何度も出入りする社会人はほぼいないでしょう。
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しかし夜職は、出戻りに寛大な商売。過去の成績が良ければ突っぱねられることはそうそうありませんし、人手不足などタイミングが良ければ売り上げがなくとも簡単にカムバックが可能です。そのため入店と退店を延々と繰り返す恐ろしいキャストが出現するわけです。
何度出戻りをしてもきちんと入店・退店申告をするならまだ可愛いものですが、無断欠勤して音信不通になるものの、しれっと数日後に出勤という流れを何度も繰り返すとんでもない人も散見されます。
さらに、言うことすべて虚言の嘘つきモンスターも存在します。そもそも夜職は人気商売であり、キャラクターが如何に成り立っているかで売り上げも変わってきます。年齢、生い立ち、出身地から仕事を始めた理由まで、何かしらの脚色を加えるのも仕事のうちです。
しかし1から10まで嘘をつくキャストは「キャラ」じゃなくて、ただの「モンスター」といえるでしょう。実家がお金持ちだとか、今の彼氏の年齢や職業、経歴も全てが虚言。お客様だけではなくキャストにも有り得ない嘘をつきまくり、最終的には身分証も嘘(ニセモノ)だったなんてオチも実際に報告されています。
働いて嘘の設定を作り込んでいるうちに、息を吐くかのように嘘をつく体質に変わるのも決して珍しくはありません。これはもう夜職の弊害的なもので、モンスターは各店舗に最低2人以上はいるレベルです。
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最後はインフルエンザでも出勤しちゃう常識を考えないキャストです。少し前は昼夜関係なく「ちょっとくらい具合が悪くても働いた人が偉い」という風潮がありました。しかし驚異的なウイルスが世間を震撼させてからは、体調不良と仕事の関係が見直され、早い段階での休息が推奨されています。
それなのに、インフルエンザに罹患しているのにも関わらず出勤する問題児がたまに現れるのが夜の世界。診断書を出せば当日欠勤の罰金は免除になるものの、自身の売り上げに囚われるがあまり、病気を隠して出勤したキャストがいました。
40度の高熱でお店に辿り着き、接客ができるなんて色々な意味で尊敬しますが、周りの人々からすると迷惑でしかありません。夜の世界では少しくらい自己中心的な方が人気が出るものですが、人間としては本当に赤点級といえるでしょう。常識を逸脱しても数字を作れば店内では正義なのだから、本当に夜職とは変わった商売で、独特の世界だということがよく分かりますよね。
このように夜職業界では強烈なキャラが山ほど参入するため、働く側もスルースキルがないとやっていけません。難あり人間とどう付き合うかと、自己をしっかりと保つ方法を身につけなければ、「右へならえ」してしまう可能性さえ考えられるからです。
昨今では、SNSなどでキャバクラやホストクラブのキラキラした側面ばかりがフォーカスされがちです。業界入りを望む人々は、このような“闇”である問題点をよく頭に入れてから決断を下してほしいものです。
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◆たかなし亜妖(たかなし・あや)元セクシー女優のシナリオライター・フリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ゲーム会社のシナリオ担当をしながらライターとしての修業を積み、のちに独立。現在は企画系ライターとしてあらゆるメディアで活躍中。
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