内野聖陽主演『PJ 〜航空救難団〜』 令和の時代だからこそ“厳しさ”に振り切った「熱血ドラマ」

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2025年04月18日 07:30  ORICON NEWS

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『PJ 〜航空救難団〜』場面写真(C)テレビ朝日
 俳優の内野聖陽(56)が主演するテレビ朝日系新木曜ドラマ『PJ 〜航空救難団〜』(毎週木曜 後9:00)が24日からスタートする。放送に先駆け、同局にて最速上映会が行われた。

【場面写真】若手キャストらが吹き替えなしで挑んだ過酷訓練

 本作は、ほかのどの組織でも救助ができないと判断された際に出動する“人命救助最後の砦”航空自衛隊航空救難団、通称PJ(パラレスキュージャンパー)の隊員を育てる救難教育隊を舞台に、主任教官・宇佐美誠司(内野)と、PJの隊員を目指して超難関の選抜試験を突破してきた訓練生たちが、命がけで訓練に挑む姿と成長を描く感動の青春物語。

 第1話では、宇佐美が雪山で遭難している子どもを救助するところから始まる。場面が変わり、そこは航空自衛隊・小牧基地。人命教助のエキスパート部隊・航空教難団に所属する救難員を目指し、超難関の選抜試験を突破してきた7人の学生が整列している。沢井仁(神尾楓珠)、藤木さやか(石井杏奈)、白河智樹(前田拳太郎)、長谷部達也(渡辺碧斗)、西谷ランディー(草間リチャード敬太/Aぇ! group)、東海林勇気(犬飼貴丈)、近藤守(前田旺志郎)。狭き門をくぐり抜け、救難教育でPJになるための訓練を受けることになったメンバーだ。

 7人が緊張の面持ちで、教育長・堀越正一(宍戸開)の訓示に耳を傾けていると、突然へリコプターの音が近づいてくる。驚いた7人と仁科蓮(濱田岳)ら教官たちが空を見上げると、救難ヘリコプター・UH-60Jがホバリングを始める。すると、ドアが開き、主任教官・宇佐美(内野)が降下してくる。

 破天荒で熱い宇佐美のもとで、学生たちの1年にも及ぶ地獄の訓練がスタート。それぞれ秘めた思いを胸に、強い覚悟をもってPJを目指す7人だが、その中の1人、沢井には、幼い頃に山で父と遭難し、航空救難団に教出された過去があった。しかし、父の救出はかなわず、自分のせいで母を苦しめることになったと自責の念を抱いている沢井。“あのときの父を救える男になりたい”と真剣なあまり、宇佐美の課す型破りな訓練に反発し、学生たちの間でもなかなか心を開かない沢井は、ある日ついに宇佐美に思いをぶつけることに。

 そんな中、宇佐美と元妻・乃木真子(鈴木京香)の娘・乃木勇菜(吉川愛)が、航空救難団をテーマに大学の卒論を書くため、訓練を見学しに来ることに。要救助者の“命と心を救う”ため、厳しい訓練を課す教官と、命がけで自分の限界に挑む学生たちの熱い1年が幕を開ける。

 これまでにない規模で行われた撮影は、小牧基地の全面協力のもとで成立した。第1話の訓練の様子はほぼすべて小牧基地で撮影されており、地上11メートルからの降下訓練やホースで水をかけられながらの厳しい筋トレなど、実際にキャストがほぼ吹き替えなしで行っている。

 本作のゼネラルプロデューサーを務める服部宣之氏によると、「二十数年間この仕事をしていますが、自分史上最高額の制作費がかかっている。おおげさじゃなく、会社員として首がかかっているんじゃないかな(笑)」と、本作への本気度をうかがわせる。

 そして「撮影だけでなく、その前の3、4ヶ月前から、体づくりを初めてもらっていますし、撮影も含めて半年以上になる。ロケも厳しいものになるため、この役に“懸けて”いただける方を第一に選びました」と、視聴者に演技ではない“本気”を見せるため、覚悟を持った訓練生役キャストを選んだと明かした。

 また、主演に据えた内野についても半年かかってやっとオファーを受けてもらえたそうで「内野さん自身も体作りから全部真摯に向き合ってくださって。その上で、(若手キャストに)アドバイスや叱咤激励を飛ばして、役者としての成長も促している。役だけでなく、本当に教官みたいです」と、内野だからこそ出せる“存在感”があるという。

 実際に第1話を見てみると、実際に厳しい環境に置かれながら撮影していることで本物の教官・訓練生だと思わせるリアリティが生まれ、さらに本物の航空自衛隊の基地でのロケにより、まるで映画のような臨場感と迫力を感じさせられた。

 一方で、シリアスなシーンばかりではなく、内野演じる宇佐美のキャラクターがかなりユニークで、思わずクスっと笑わせる場面も散りばめられている。と思えば、エンディングで流れるVaundyの主題歌でグッと物語全体が引き締められた。

 今後についても服部Pが「海での救助を想定した琵琶湖での水中訓練や、夏山での救助を想定した山岳訓練もある。過酷すぎる撮影で私もどこからが芝居でどこからが芝居じゃないのか分からなくなってくる」と語るほど、圧倒的なスケールと熱量で描いている。令和の時代だからこそ、“厳しさ”に振り切ったこの「熱血ドラマ」に、視聴者がどんな反応をするのか期待したい。

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