「走って停留所を目指す私を待っててくれた旅先のバス。乗り込もうとすると後ろから『このバス...』」(北海道・50代女性)

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2025年04月18日 11:00  Jタウンネット

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「走って停留所を目指す私を待っててくれた旅先のバス。乗り込もうとすると後ろから『このバス...』」(北海道・50代女性)

50代女性・Tさんは、12年前から北海道で暮らしている。


【プレイリスト】音声で聞く体験談


昔から北海道が大好きで、移住する前、今から20年ほど前のゴールデンウイークにも、北海道旅行に行っていた。

そこで出会ったバス会社の男性社員のやさしさが、今でも忘れられないという。

北海道のバス停にて(画像はイメージ)
北海道のバス停にて(画像はイメージ)

<Tさんからのおたより>

今から20年近く前のゴールデンウイークのことです。大好きな北海道にある有名な公園に行きたくて、休みを取って旅行に行きました。

旭川まで電車に乗り、そこから先はバスに乗り換え。全く知らない場所で何とか地図を頼りに乗り場に向かいました。

バス会社の方に聞くと、「ここが始発だから待っていれば〇時〇分にバスが来ますよ」と教えてくれて、ワクワクしながらバスを待つこと20分。しかし、5分前になってもバスが来ません。

「遅れてるのかな?」と思っていたら、時間を教えてくれたお兄さんが慌てて走ってきました。

「今日はもうバスが無いんです...」

「すみません! 今日GWだったから休日時刻でした! 間違って平日の時刻を教えちゃったんで、今日はもうバスが無いんです...」

気付かなかった私も悪いし、また出直してくればいいやと思い、ありがとうございますとお礼を言ってその場を去ろうとしたのですが、そのお兄さんはどこかに電話し、私にこう言ったのです。

「ここからツーブロック先のバス停から乗れます!
バスに連絡して待っていてくれるように伝えたので急いで行ってください!」

あまりの必死さに、お礼もそこそこにとりあえずダッシュ。何とかバス停を見付かりました。

バス停ではバスが待っていてくれて...(画像はイメージ)
バス停ではバスが待っていてくれて...(画像はイメージ)

たった一人の乗客を待っていてくれた運転手さんにお礼を言ってバスに乗ろうとしたら、「このバス、〇〇のバス停に止まりますよね!?」と後ろから声が聞こえました。

振り向くとさっきのお兄さんも一緒に走ってきてくれていて、運転手さんに行先まで伝えてくれたのです。

そのままバスに乗り込み、結局きちんとお礼も言えず、それっきりになってしまいましたが、あの時の優しさが忘れられず......。

私は12年前、北海道に引っ越してきました。いつかまたお会いできたら、「あの時はありがとうございます」と伝えたいです。


誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式X(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのか、どんなことをしてしまい謝りたいのかなど、500文字程度〜)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは読者の皆さんに投稿していただいた体験談を紹介しています。プライバシー配慮などのために体験談中の場所や固有名詞等の情報を変更している場合がありますので、あらかじめご了承ください)

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