
【写真】毎熊克哉が桐島聡役 映画『「桐島です」』場面写真ギャラリー
2024年1月26日、衝撃的なニュースが日本を駆け巡った。1970年代の連続企業爆破事件で指名手配中の「東アジア反日武装戦線」メンバー、桐島聡容疑者(70)とみられる人物が、末期の胃がんのため、神奈川県内の病院に入院していることが判明した。
男は数十年前から「ウチダヒロシ」と名乗り、神奈川県藤沢市内の土木関係の会社で住み込みで働いていた。入院時にもこの名前を使用していたが、健康保険証などの身分証は提示しておらず、男は「最期は本名で迎えたい」と語った。報道の3日後の29日に亡くなり、約半世紀にわたる逃亡生活に幕を下ろした。
桐島聡は、1975年4月19日に東京・銀座の「韓国産業経済研究所」ビルに爆弾を仕掛け、爆発させた事件に関与したとして、爆発物取締罰則違反の疑いで全国に指名手配されていた。最終的に被疑者死亡のため、不起訴処分となっている。
この謎に満ちた桐島聡の軌跡を脚本家・梶原阿貴と高橋伴明監督のコンビがシナリオ化。医師の長尾和宏が製作総指揮を務める。
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この度、4月18日から始まる第15回北京国際映画祭の「2025北京・日本映画週間」(パノラマ部門)に正式出品が決定した。
奥野瑛太は「宇賀神寿一役を演じるにあたり、プロレタリアートや、日帝が戦中戦後にアジアにしてきた事を見つめることによって、闘争と時代の風潮の中に己の青春を全うするように、自らを必死に模索し当時を生きようとしている若者に映ればいいなと思いました。脚本に“禿頭になった宇賀神(64)が桐島を探している。”と書かれているのを読んで、えっ!? あぁ…ハゲないといけないのかな…どうするかなぁ…って思ったのを覚えています」と回想。
さらに「宇賀神氏が機関紙『救援』で『そんな桐島に会って話したかった。』と書かれている事が印象的でした。どのように過ごしていたのかなと、なんだかとりとめもなく考えてしまいます。ぜひ劇場でご覧下さい」とコメントしている。
映画『「桐島です」』は、7月4日より新宿武蔵野館ほかにて公開。
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