
アプリや現実世界で出会った異性から金銭をだまし取る『ロマンス詐欺』。現代では『国際ロマンス詐欺』と呼ばれる外国人が日本人をターゲットにするケースや、ネット上でのやりとりのみで完結させる『SNS型ロマンス詐欺』など、あらゆる形の詐欺が横行し、たびたび世間を賑わせます。
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ロマンス詐欺と聞くと、SNS上で日本人女性が海外の富裕層イケメンを装う詐欺師に結婚詐欺でお金をだまし取られるイメージが強いです。しかし女性が「家賃滞納」や「借金返済」で困っている様子を男性に見せ、お金をだまし取るロマンス詐欺の被害も目立ってきています。例えば『頂き女子りりちゃん事件』はその代表格ではないでしょうか。
昨今では頂き女子りりちゃん事件の影響もあってか、男性に罠を仕掛ける女性が増加しているようです。そしてまた詐欺に引っかかる男性も一向に数が減らず、警視庁が発表したデータによると2024年(令和6年)でのロマンス詐欺の被害総認知件数は10,164件にのぼり、事態はより深刻化を極めているのです。
このようなロマンス詐欺に手を染める女性の人物像を考えると、真っ先に思いつくのはきっとキャバクラやラウンジ、大人なお店で働く夜職の方でしょう。まさに“りりちゃん”がホストにハマっていたこともあり、他の逮捕者も水商売のキャストばかりが取り上げられるため、詐欺=夜職女子のイメージが強いのは仕方がないことです。
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夜職をすると自分を好いてくれる男性と出会う機会が多いため、パパ活やロマンス詐欺へ発展させやすい点は否定できません。指名客を捕まえて店の外で会い、徐々にお金を引っ張る入り口としては職業柄“流れ”を組みやすいのです。
けれどロマンス詐欺をするのは、夜職女性だけではありません。中には真面目に働くOLさんが悪事に手を染めるパターンも複数見られます。彼女たちはお店への在籍がないため「営業らしさ」がないと男性は油断しがちに。時に夜っぽい雰囲気が皆無だとより一層相手のガードが緩み、その隙を突く…といったところでしょう。
今の時代は相席居酒屋、マッチングアプリ、SNSなど、異性と出会う場が溢れんばかりに用意されています。そのため夜職女性以外でも、やろうと思えばいとも簡単にターゲットを捕まえられます。
また、パパ活や夜職でも足りないほどの収入がほしい女性ほど、ロマンス詐欺に走る傾向が強いといわれています。リスクを冒してまで大金を求める理由はそれぞれで、全身整形の費用、ホストクラブ、推し活、資産形成など多岐にわたるのだとか。得たお金は絶対に遊び目的で使われるとは限らず、全て貯金や資産運用に充てるなどの“策士”すぎる女性もいました。恐らく、若いうちに安心できるくらいの蓄えがほしいのでしょう。
もちろん、みなさんが想像する通り全額ホストに突っ込むとか、ヒモの恋人に吸い取られるなどのパターンも少なくありません。悲しいかな、大金が必要な理由に異性が絡んでいることは非常に多いです。
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ロマンス詐欺なんてマイルドな言い方をしても、犯罪は犯罪です。どんな目的があれど、犯罪を犯すのは人間としてご法度でしょう。ただロマンス詐欺の線引きは難しく、ちょっとしたパパ活のつもりが大きな問題へ繋がる可能性もゼロではありません。
軽い気持ちでロマンス詐欺を始めようものなら、一歩間違えるとあっという間に人生真っ逆さまです。どうか世の中の女性がロマンス詐欺に手を染めないことを祈るばかり。また男性も簡単に引っかからぬよう、異性からの甘い言葉や誘惑に騙されないでくださいね。
◆たかなし亜妖(たかなし・あや)元セクシー女優のシナリオライター・フリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ゲーム会社のシナリオ担当をしながらライターとしての修業を積み、のちに独立。現在は企画系ライターとしてあらゆるメディアで活躍中。
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