「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」第16回横浜流星が主演する2025年の大河ドラマ「べらぼう」、4月20日に放送された16話を見た視聴者からは「凄かった…凄かった…」「ずっと安田顕劇場だ」など、平賀源内を演じた安田顕の演技に絶賛の声が集まっている。
「JIN-仁-」「大奥」などの森下佳子が脚本を手がけ、18世紀半ば、世界有数の大都市へと発展した江戸を舞台に、日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築いた“江戸のメディア王”蔦屋重三郎の波乱万丈の生涯を描く本作。
瀬以が去って意気消沈している蔦屋重三郎=蔦重を横浜が演じ、共演には鳥山検校と離縁し蔦重のもとに帰ってきたが、再び彼のもとから姿を消した瀬以に小芝風花。本草家、戯作者、鉱山開発者、発明家…と様々な顔を持つ希代の天才・平賀源内に安田顕。将棋が趣味の十代将軍・徳川家治に眞島秀和。足軽から大名となり商業重視の政策を行う田沼意次に渡辺謙。八代将軍・吉宗の孫・一橋治済に生田斗真といった顔ぶれが揃った。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
松平武元(石坂浩二)が亡くなり、意次は家基に贈った手袋を回収しようとするが、手袋が失くなっていた。田沼らは家基を殺した者が手袋を持ち去り、武元にも毒を盛ったと考え警戒する。そんななか源内は「手袋をもう1度調べたい」と意次に直訴するが、意次からは「手袋のことは忘れろ」と言われ2人の話し合いは物別れに終わる。その後、源内は田沼の依頼で手袋を作った職人の話を聞き、何かに勘付く。
一方、蔦重は戯作の執筆を依頼するべく源内の新たな屋敷に向かう。屋敷から香る匂いに違和感を感じつつ、蔦重は源内に“芝居になりそうな話”を書いて欲しいと頼む。新居を紹介してくれた大工の久五郎から提供されたタバコを吸いながら、すると源内は「手にした人間が次々と死んでいく手袋」の話を始める。だがその後、源内は激しい幻聴から錯乱、出くわした久五郎に掴みかかるが、後ろから源内に仕事を依頼していた丈右衛門(矢野聖人)によって気絶させられる。「あとは自害に見せかけるだけにございますね」と話す久五郎だが直後、丈右衛門は久五郎を斬り、その刀を源内に握らせその場から去る。こうして源内は人を斬ったとして奉行所に連行され、その後命を落とす…というのが今回の物語。
視聴者からは「今日のべらぼう、安田顕に慣れてない人は大丈夫かな……」「やっべ、ずっと安田顕劇場だ」「安田顕さんの悲しくも壊れていく演技に見入ってしまった」など、タバコに混ぜられた薬によって気が触れていく源内を演じた安田さんの演技に絶賛の声が送られる。
一方、蔦重と田沼が源内の死を知るシーンの直後、薩摩の芋を頬張りながら源内が書いた手袋の戯作の草稿を燃やす一橋治済(生田斗真)が映し出されると「一橋治済(生田斗真)はこの話を世に出したくはなかったので殺した、ということか」「原稿焼いた火で芋食ってる治済、黒幕として最高で最悪の描写(好き)」「源内先生ロス辛い一橋治済めちゃくちゃ痛い目に遭ってくれ視聴者が報われない」など、ワンシーンの登場ながら治済に触れたコメントも多数SNSに投稿されていた。
【第17話あらすじ】
蔦重は青本など10冊もの新作を一挙に刊行し、耕書堂の認知度は急上昇する。そんななか、うつせみ(小野花梨)と足抜けした新之助(井之脇海)と再会。話の中で子どもが読み書きを覚えるための往来物と呼ばれる手習い本に目を付ける。一方、意次は相良城が落成し、視察のため三浦(原田泰造)と共にお国入り、繁栄する城下町を見てある考えを思いつく…。
「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」はNHK総合で毎週日曜20時〜(再放送は翌週土曜13時5分〜)、BS・BSP4Kで毎週日曜18時、BSP4Kで毎週日曜12時15分から放送中。17話の放送は5月4日(日)となります。
(笠緒)