昨年12月6日、都内の自宅で54歳の若さで亡くなった、中山美穂さんのお別れの会が22日、東京国際フォーラムで開かれた。妹の中山忍(52)が、報道陣の囲み取材に応じ「情けない話なんですけど…今の方が泣いてしまうんですね。これが、夢だったら良かったのになぁと、心から思います」と言い、涙。姉の死から4カ月が経過も、増す一方の悲しみをこらえられなかった。
この日、高さ5・25メートルの大きな祭壇は、中山さんの好きなダリア55本をはじめ、バラ、あじさい、スカビオサ、ラナンキュラスら季節の花5000本で彩られ、中央には2023年のツアーのために撮影された、縦3・6メートル、横2・4メートルの中山さんの遺影が中央に飾られた。
その前に立った忍は、涙が止まらなかった。「姉本人が1番、驚いていると思うんですね。まさか、こういう形でお別れをすることになるとは、姉本人も思っていなかったと思います。何で、いないのかなぁとか、何で、もう会えないんだろう…もっと、こうしてあげたかった、ああしてあげれば良かった…後悔みたいなものも、たくさん出てきますね」。ひと言、ひと言、口にするたびに声を詰まらせた。
亡くなってしまった今、胸中にうかぶ姉の姿は? と聞かれると「本当に不思議なんですけれども…今、私の心の中にいる姉は、幼い頃の、一緒に遊園地に遊びに連れていってもらった頃のように、お写真を撮ってもらった時に、ちょっとおすまししちゃうような、本当に小さい頃の姉」と即答。「一緒に遊んだ頃の、幼い姉の姿が目に浮かんで…。これからは、小さい、幼い頃の姉を抱き締めて、それが慰めになればいいなと思います」と語った。
改めて、大スター中山美穂は? と聞かれると、遺影を見上げて、また涙した。「子供の頃は本当に、テレビのチャンネル争い…私はアニメが見たくて、姉は歌番組が見たくて、ケンカばかりしましたけど」と、まず幼少期の関係性を口にした。その上で「お互い、仕事するようになりました。素直に、10、20代の頃から、お姉ちゃんって、すごいんだなぁって。今さら言うのは何だけど、トップアイドルって、こういうことなんだな…それが、うらやましくもありましたし、コンプレックスでもありました」と、スター街道を歩む姉に、コンプレックスを感じたこともあったと吐露。「だから、素直に言えなかったけど…今は、皆さまに愛していただきましたから…偉大だったんだなと」と口にした。
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姉にかけたい言葉は? と聞かれると「まだ、お別れを言いたくないんですね。ただ…ただ、もう1度、会いたい、と」と涙に暮れた。
式では、喪主として集まった関係者700人を前に御礼のあいさつをした。「時間がたつのが、こんなに長く感じたことはありません。この場に、立ちたくありませんでした。姉に、さようならと言いたくないのです。当たり前のように生まれた時から側にいて、一緒に時を過ごし、おばあちゃんになると思い込んでいました」。切ない思いが、口を突いて出た。そして「姉に成り代わりまして、妹として心より感謝、御礼を申し上げます。姉・中山美穂を愛して下さり、本当にありがとうございました」と感謝した。
会場には、1988年(昭63)のTBS系「ザ・ベストテン」出演時から、2024年12月1日に横浜のビルボードライブ横浜で開催された生前最後のライブ「Miho Nakayama Christmas Concert 2024 in Billboard Live Tour」初日の公演で着用したものまで、13点の衣装、ギター3本、レコードジャケット、写真などが展示された。
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