
昨年12月に亡くなった女優・中山美穂さんの「お別れの会」に出席した岩井俊二監督が、美穂さんとの思い出や彼女の女優としての魅力について語りました。
監督は美穂さんを “唯一無二の方” と表現し、特別な存在であることを強調しています。
【写真を見る】【中山美穂さん・お別れの会】 岩井俊二監督 「いずれ近くに行ける。また一緒に映画を作りたい」
『お別れの会』の大きな祭壇に飾られた、中山美穂さんの写真は、2023年、ツアー用に撮影された特別な一枚。
祭壇下、中央の赤い花は、中山美穂さんが好きだった「ダリヤ」が55本(中山美穂さんがご存命であれば、先月1日で55歳でした)。その他に、季節の花・5000本以上が飾られました。アーチはステージに向かう『道を』イメージして作られたといいます。
岩井監督は、お別れの言葉を読んだ際の心境を “胸がいっぱいになって、言葉にできない思い” と表現しました。美穂さんの突然の訃報に “まだ整理がついていない” と語り、あまりにも早すぎる別れに戸惑いを隠せない様子でした。
美穂さんの女優としての印象を尋ねられた監督は、 “本当に唯一無二な方” と答えました。 “本人の中でも自分が何者なのかということについて悩んだり、苦しんだりしながら、それがまた表現の深みを作っていた” と、美穂さんの内面の葛藤が彼女の演技に深みを与えていたことを明かし、 “他にはいない、僕が出会った中で特別な方でした” と振り返りました。
|
|
撮影中の思い出深いシーンについて、監督は映画「Love Letter」の「お元気ですか」と叫ぶシーンを挙げました。 “新雪の中走っていって、そこで叫ぶという” “そこから先は、もう本当に彼女の気持ちに全部任せて。彼女に作ってもらったシーンなんですけど” “あそこには何の演技指導もなく「全身全霊でやってください」と、やってもらった記憶があります” と回想しました。
さらに監督は、コロナ禍での美穗さんからの “お元気ですか” という言葉に触れ、 “「僕も元気でいます」という言葉をお伝えさせていただきました” と語りました。 “いずれ僕も近くに行けると思うので、そしたらまた一緒に映画を作りたい。それまではまだ、こっちで頑張ります。” と、美穂さんとの再会を願う言葉で締めくくりました。
【担当:芸能情報ステーション】