映画『夏の砂の上』(7月4日公開)(C)2025映画『夏の砂の上』製作委員会 俳優のオダギリジョーが主演・共同プロデューサーを務め、高石あかり(※高=はしごだか)、松たか子、満島ひかり、森山直太朗、高橋文哉、光石研らが共演する映画『夏の砂の上』(7月4日公開)の予告映像が解禁となった。
【動画】映画『夏の砂の上』予告映像 本作は、「読売文学賞」戯曲・シナリオ賞受賞の松田正隆による戯曲を、玉田真也が監督・脚本を手掛けて映画化。昨年9月に、全編オール長崎ロケで撮影された。
解禁となった予告映像は、雨が降らない夏の長崎で、蝉の声が鳴り響く中、「あたしは一体なんやったとね」、「なんやったとやろか」という、修復できないところまできてしまった夫婦の会話からはじまる。幼い息子を失い人生の時が止まってしまった主人公の治(オダギリ)。
彼を見限った妻・恵子(松)の傍らには、治の元同僚である陣野(森山直太朗)が寄り添っている。治は、かつての職場であった造船所のある港を臨む、坂にある長い階段の途中に建つ一軒家に住んでいる。
突然、17歳の娘・優子(高石)を連れ、訪れた治の妹・阿佐子(満島)は「この子を預かってほしい」と言い残し優子を置いて去っていく。この家に残されている治の息子の痕跡に気づいた優子は、「おじちゃんの子どもって死んじゃったの?私のいとこだったのに。私そういうのいないから」と、母親以外の身寄りがない寂しさを治に告げる。
一方、新しい職につかずふらふらしている治に対し、陣野が「情けない」とつげると、激しく反発する治。愛を失い前に歩み出せない治と、愛を知らない優子、二人の突然の同居生活からはじまる物語の行方は――?
柔らかくもヒリヒリとした人間関係、そして夏の暑さや風、匂いまでもが感じられるほどの繊細な映像、そして音楽を手がける原摩利彦による、静かに温かく彼らに寄り添い包み込む楽曲にも注目だ。
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