草なぎ剛主演のNetflix映画「新幹線大爆破」が、23日に配信スタートした。尊敬する高倉健さんが主演した75年版映画のリブートとあって、世界配信に感激もひとしお。SMAP解散から「新しい地図」を広げて8年。「チャンスがあれば世界にも出たい」とますます意欲的だ。
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爆弾を仕掛けられた新幹線がノンストップで走り続ける。高倉健さん主演で海外でも大ヒットした50年前の名作「新幹線大爆破」(75年)を、「シン・ゴジラ」の樋口真嗣監督がJR東日本の特別協力を得て現代にリブートした。草なぎは「大迫力でしたね! また僕の代表作がひとつ」と興奮を隠さない。
演じたのは、爆弾テロ犯との攻防の中で、直接乗客と向き合うことになる「車掌」の役どころ。75年版ではほとんど出てこない人物にフォーカスを当てた。「一番大変だったのは車掌さんでは、という樋口監督の視点に、確かにそうだなって。特徴を出さずに特徴を出すという難しい役でしたが、ちゃんと車掌になっていましたね。一番驚いているのは僕です」。
敬愛する高倉健さんの代表作。話が来た時はプレッシャーもあったというが、「ほかの人にとられても悔しいから自分でやりたいなと」。高倉さんとは、映画「あなたへ」(12年)で共演。芸能活動を休んでいた時期も声をかけ続けてくれた特別な人という。「高倉健さんを考えない日は1日もないです。毎日交信して会話してるから、今の方が身近に感じます」。ラストシーンの表情が印象的とする声も多く、「でしょ? あれこそ高倉健さんグルーブですよ」と胸を張った。
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75年版は海外でも大ヒットし、米映画「スピード」(94年)に大きな影響を与えたことは有名だ。本作もNetflixで世界へ発信され「震えます。健さんも喜んでくれていると思う」。真田広之(64)が主演、プロデュースした「SHOGUN 将軍」が米ゴールデングローブ賞4部門に輝くなど、日本コンテンツの勢いにも刺激を受けている。「今は韓国のコンテンツが強いですが、日本のエンタメも、先人さまから受け継いだ恐ろしい技術とポテンシャルがある。今の技術で投影できるものは多くあり、チャンスだと思います」。
「新しい地図」を広げて8年。「最初はどうなるか分からなかったけど、こうやって大きな作品にも参加することができてうれしい限りです」。また「チャンスがあれば世界にも行きたい」とも語る。「この作品で海外の監督からオファーが来ちゃうかも! 人生挑戦ですから、エントリーはしておかないと。どんな小さな役でも、わたし、行きますので」。【梅田恵子】
◆Netflix映画「新幹線大爆破」 新青森から東京に向けて出発したはやぶさ60号に爆弾が仕掛けられた。時速100キロを下回ると爆発するという極限状態の中、車掌の高市(草なぎ)ら鉄道人は、乗客を守り、爆破を回避すべく奔走する。細田佳央太、のん、要潤、斎藤工ら豪華キャストが出演。JR東日本が特別協力し、撮影のため新幹線を上野〜新青森間で7往復運転した迫力の映像も話題。
○…俳優として高い評価を受けている草なぎだが、原点である歌手活動への思いも熱く持ち続けている。昨年、アリーナフェスを大成功させた香取慎吾を「いいなあ、慎吾ちゃんばっかり音楽やって」とうらやみ、「僕もやりたいですよ。まだまだ踊れますから」。また「東京ドームでやりたい。ゴージャスな衣装着て」と笑顔で話した。
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