ロッテ・河村説人、去年のこの時期に比べ「だいぶ良い」、ストレートも「確実に良くなっている」

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2025年04月24日 09:30  ベースボールキング

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ロッテ・河村説人(撮影=岩下雄太)
 「だいぶ良いですね」



 ロッテの河村説人は、去年のこの時期に比べて、かなり状態が良い。



 河村は22年9月16日に大阪府内の病院にて右尺骨神経前方移行術および右肘内側側副靭帯補強術を行い、23年は一、二軍ともに公式戦の登板はなく、同年オフに育成契約に。



 24年4月3日の取材では「投げている時は痛みを感じないですし、怖さからくる腕の振りの弱さだとか、あと一歩かなと思います」と話し、「まだ40前半くらいしか出ていないので、遅くても40後半は投げたいなと」とストレートのスピードに不満を感じていた。



 同年7月31日に支配下選手に復帰するも一軍登板なし。同年10月に行われたみやざきフェニックス・リーグで「最後の宮崎の登板で147キロが出て、だいぶ力強さがあったんですけど、それまでが40中盤ぐらいでうろちょろしていたので、やっと最後の最後でいい感覚を掴めたかなと思います」と好感触を掴んだ。



 シーズンオフは西野勇士、中森俊介、田中晴也とともにアメリカ・ドライブラインで自主トレを行い、ストレートのスピードを上げるために動作解析を行いフォームの改善点などを行った。



 2月24日に行われた巨人とのオープン戦では、最速148キロを計測するなど、力強いストレートを投げ込んだ。「あの時は良かったですけど、今も試行錯誤しながらより良くなっていきたいという感じですね」とポツリ。“試行錯誤”しているとのことだが、7回を無失点に抑えた4月8日の巨人との二軍戦、6−0の3回一死走者なしで喜多隆介を1ボール2ストライクから空振り三振に仕留めた外角145キロのストレートは良かった。



 「先発だとどうしてもリリーフの時より出力が落ちるので、もう少し上げたいなと思います」。



 課題点を口にしながらも、ストレートは一冬超えて「球速も少し上がっていますし、ある程度思ったところに制球できるようになってきているかなと思います。去年よりは確実に良くなっているなと思います」と去年よりも納得のいくボールが投げられている。



 河村の武器であるフォークは「今は色々試している最中ですね」とのこと。2月24日の巨人とのオープン戦、1−1の7回二死走者なしで荒巻悠を2ボール2ストライクから空振り三振に仕留めた5球目の136キロフォーク、2−1の9回一死走者なしで秋広優人を1ボール2ストライクから空振り三振に仕留めた6球目の136キロフォークがストライクゾーンからボールゾーンに良い落ち。



 「握りも変えたりしているんですけど、やっぱり2月にジャイアンツと投げた時も良いボールと悪いボールがあったので、より安定してああいうボールを投げられるようにねという感じですね」。



 スライダーも、4月8日の巨人二軍戦で、6−0の3回二死走者なしで右の増田大輝を1ボール2ストライクから見逃し三振に仕留めた132キロ外角スライダーが良かった。



 「スライダーは安定して投げられているので、使えるボールだなと思います」。



 今季は開幕から先発を任され、「長いイニング、安定して投げたいというのが自分の中の思いはあります」と、4月8日の巨人戦では7回を投げた。「リリーフの連投もしんどいんですけど、調整もしやすいので、そこに関しては問題なくできていると思います」と、右肘の張りや痛みもないという。



 目指すは22年以来の一軍のマウンド。「場所問わずですけど、そんなことは言っていられないんですが、できれば先発で投げたいというのはあります」という思いを持つ。この先、一軍で投げる機会が訪れた時には「抑えたいですね」と力強いコメント。今は、その時に備えて、課題と向き合っていく。



取材・文=岩下雄太

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