重賞初制覇を目指すエネルジコ(今年2月撮影、ユーザー提供:ジョウヤさん) 2戦2勝のエネルジコ(牡3、美浦・高柳瑞樹厩舎)が、青葉賞(3歳・GII・芝2400m)で無敗での重賞初制覇を狙う。
エネルジコは父ドゥラメンテ、母エノラ、母の父Noverreの血統。父は15年の皐月賞と日本ダービーの覇者。一方の母は10年の独G1・独オークスの勝ち馬。半兄のフォーテはダート短距離を主戦場にオープンまで出世している。
ここまで2戦2勝。昨年10月に東京でデビュー。道中は中団の後ろ寄りを追走していたが、直線で大外から突き抜けて快勝。推定上がり3Fは11.8-10.9-10.6で、まさに重賞級の走りだった。そして前走のセントポーリア賞も出遅れを克服し、圧巻の加速力で差し切り。クラシック候補登場を印象付けた。今回は重賞初挑戦、さらには初の2400mとなるが、ここまでの2戦の走りを見る限り、楽しみの方が大きい。
前走のセントポーリア賞で父仔制覇を成し遂げた「未完の大器」だが、目標はまだまだ先にある。祖父のキングカメハメハ、そして父に続く日本ダービー制覇に向けて、15年のペルーサ以来となる無敗Vといきたい。