サポーターと対話するオヤルサバル [写真]=ムツ カワモリ 23日のラ・リーガ第33節アラベス戦に敗れた後、レアル・ソシエダの選手とサポーターの間で話し合いが行われたようだ。同日、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』や『マルカ』が報じている。
ラ・リーガ第32節終了時点で9位となっており、8位にまで広がった欧州大会出場圏内から漏れているレアル・ソシエダ。とくに、ビジャレアルと対戦した前節は、3度のゴール取り消しに救われて2−2と勝ち点1を拾ったものの、内容では完敗と言わざるを得なかった。迎えた今節のアラベス戦も、苦しい展開に。支配率こそ上回ったが、シュート6本・枠内0本と攻撃陣は沈黙。結局、65分に許したDFナウエル・テナグリアのゴールを守り切られ、0−1の敗北。リーグ戦の未勝利が『3』に伸びている。
そんな試合後、ついにフラストレーションがピークに達したサポーターと、選手の間に緊張が走ったようだ。『ムンド・デポルティーボ』によると、ビトリア(バスク州・アラバ県)にまで駆けつけたサポーターは、結果に対する不満をためらうことなく噴出させ、挨拶にきた選手にぶつけたとのこと。内容は「直接的な非難」だったといい、「カピタン(主将)らは矢面に立たされた」と伝えている。
さらに同紙は、「ミケル・オヤルサバルはサポーターの声に最も応えた選手の1人」とし、「カピタンはチームの姿勢を擁護していた」と指摘。両者の対話が友好的ではなかった中で、その場をコントロールしようとリーダーシップを発揮したという。しかしながら、緊張感は高まるばかりで、「フラストレーションに満ちた雰囲気は、試合で十分な闘志を見せなかったチームを応援するために、ビトリアに集まったサポーターの感情を反映していた」と報じている。
レアル・ソシエダは依然として、7位セルタと8位マジョルカを射程に捉えているものの、前者は今節勝利しポイント差が『4』に開いたため、いよいよヨーロッパリーグ出場にあとがない状況になりつつある。次節は、好調アスレティック・ビルバオを本拠地『アノエタ』に迎え入れるが、“バスク・ダービー”での価値ある勝利で、ラスト5試合に弾みをつけたいところだ。