
日本スケート連盟は23日、都内で2024-25年シーズンの優秀選手表彰祝賀会を開き、フィギュアスケートの“りくりゅう”ペアこと三浦璃来(23)・木原龍一(32)組(木下グループ)が、最優秀選手にあたるJOC杯を受賞した。また、東京運動記者クラブ・スケート分科会の担当記者による「スケーター・オブ・ザ・イヤー」年間最優秀選手にも選出された。
【写真を見る】りくりゅうペア、JOC杯&スケーター・オブ・ザ・イヤー受賞「全日本選手権があったおかげ」全日本Vが転機
同ペアは今季、昨年12月の全日本選手権優勝を皮切りに、2月の四大陸選手権と3月の世界選手権で優勝。さらに4月の世界国別対抗戦では、ショートとフリーでともに自己ベストを更新し、シーズンを最高の形で締めくくった。
その全日本選手権を「心に残った試合」にあげた2人。優勝こそしたものの、ミスが目立ち、自らを見つめ直すきっかけになったという。「全日本選手権があったおかげでシーズン前半から気持ちを切り替えることができた」と三浦。木原も「全日本選手権を終えて、自分自身を追い詰めすぎればペアという種目だけに三浦選手も一緒に追い詰めてしまい、2人にとってマイナスとなってしまうことに気づいた。楽しむということを心がけた結果が世界選手権の演技となり、優勝できたと思います」と振り返った。
壇上でのスピーチでは、身長差約30センチの2人が交互に話し、その都度マイクの高さを変えるのに手間取り会場の笑いを誘う一幕もあった。
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来年2月のミラノ・コルティナダンペッツォパリオリンピック™では、ペアとして日本史上初の金メダルに期待がかかる。来る五輪シーズンに向けて三浦は、「今シーズンはケガがなかったから、シーズン後半まで走り切れて良い結果を得ることができたので、来シーズンもまずはケガなくシーズン最後まで滑りきれるように頑張りたい」と、改めてケガに注意して過ごすことを誓った。木原も「来シーズンも当たり前にケガをしない、そして楽しむということをテーマに頑張っていきたい」と、決意を口にした。