
大阪・関西万博に出展している「株式会社ワイドレジャー」(福岡県)が公式HPを更新し、一部展示物を撤去したことを明らかにしました。
アミューズメント施設を中心にレジャーサービスを展開する同社は、大阪・関西万博に体験型ブース「遊んでい館?」を出展し、「アップサイクル家具」を展示。透明のビニールに圧縮して固めたぬいぐるみをベンチにしたもので、「アップサイクルベンチ 遊ばれなくなったぬいぐるみたちに、次の役割を与えたいという想いからつくられたアップサイクル家具です。」(同社リリース)と説明していました。これに対して、Xでは「ぬいぐるみベンチ」がトレンド入りし、「受け入れられない」「悪趣味」といった声が相次いでいた。「ぬいぐるみをベンチにする発想意味わがんね」「スペースワールドの氷漬けの魚の床思い出した」とのポストも確認されました。
ワイドレジャーは24日、HPに「大阪・関西万博「遊んでい館?」展示物一部撤去のお知らせ」と題した文書を掲出。「このたび、大阪・関西万博『遊んでい館?』にて展示しておりました『アップサイクル家具』につきまして、撤去させていただく運びとなりました」と報告しました。
「ぬいぐるみへの想いや文化的な背景を踏まえた率直なお声を拝読し、私どもとしても多くのことを考えさせられました。今回の展示は、「役目を終えたぬいぐるみに、もう一度活躍の場を」という想いから、アップサイクルの一環として企画したものではありましたが、結果として、ぬいぐるみに愛着を持つ方々へ不快感を与えてしまったことを、真摯に受け止めております」とした上で、「サステナブルな取り組みであっても、それを受け取る方の感情や文化的な背景への配慮が欠けていては、本来の目的を見失ってしまうということを、今回あらためて強く認識いたしました。そのため、社内で検討を重ねた結果、「アップサイクル家具」(ぬいぐるみベンチ)については撤去させていただく判断をいたしました」と説明。続けて「アップサイクルという想いを形にする過程において、配慮が行き届かなかった点を深く反省し、今後の企画・展示においては、より多くの視点を取り入れながら進めてまいります」と撤去に至った理由を説明しました」とつづりました。
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