日差しが貴重となるかも 北海道の1か月は気温は高めでも日照時間が少なめに

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2025年04月24日 17:32  日本気象協会

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日本気象協会

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本日24日、札幌管区気象台から最新の1か月予報が発表されました。北海道付近は、引き続き暖かい空気に覆われやすく、向こう1か月は日本海側や太平洋側で平年より高い気温となるでしょう。オホーツク海側でも平年並みか高い見込みです。ただ、低気圧や湿った空気の影響を受けやすい時期があり、日照時間は平年並みか少なく、降水量も平年並みか多いでしょう。平年のこの時期と比べると日差しが貴重な1か月となるかもしれません。

1週目(4月26日〜5月2日) 寒の戻りあり 27日〜29日頃を中心に気温が上がりにくい

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1週目は、北海道付近を低気圧や気圧の谷が通過する日が多いでしょう。道内は、低気圧や湿った空気の影響を受けやすくなる見込みです。

明日25日から26日にかけては、日差しはありますが、雨の降る時間もあり、気圧の谷の通過する際は雨脚が強まる可能性があります。外出の際は念のため雨具があるとよさそうです。気温は、平年並みか高めとなるでしょう。

27日から30日にかけては雲に覆われる時間が長く、雨が降ったりやんだりとすっきりしない天気となりそうです。29日頃は太平洋側を中心に局地的に雨風が強まる見込みです。今の所は大雨とはならない見込みですが、低気圧の進路などによっては降水量が多くなる可能性があります。最新の気象情報に注意して下さい。気温は平年より低い所が多くなるでしょう。特に29日頃は上空の寒気が強まるため、標高の高い峠や山間部を中心に雪の降る恐れがあります。ゴールデンウィーク前半ですが、夏タイヤに替えてしまった、という方は峠などの通行は控えたり、やむをえず通行する際はチェーンを用意したりするなど、万が一のための対策をするようにして下さい。

月が変わって5月1日は、太平洋側東部で雨が残りますが、その他は割合晴れる所が多くなる見込みです。気温も平年並みか高めに戻るでしょう。

2週目(5月3日〜5月9日) 最高気温20℃くらいの日も ゴールデンウィーク最終日は雨風強まる?

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2週目は、天気は数日の周期で変わりますが、引き続き低気圧や湿った空気の影響を受けやすく、平年に比べて晴れの日が少ない見込みです。

日差しは物足りなく感じられる日が多くなりそうですが、気温は平年より高くなるでしょう。特に最高気温は平年より3℃ほど高い日が多くなる見込みです。札幌の最高気温は平年でも15℃を上回ってくる時期ですが、20℃近くまで上がる日もありそうです。

なお、ゴールデンウィークの後半は、晴れ間のある日もありますが、最終日の6日には低気圧が発達しながら近づき、荒れた天気となる恐れがあります。交通機関に影響が出る可能性もあるため、移動の際は気象情報や交通情報を確認するようにして下さい。

なお、暖かさにより、桜前線は順調に北海道を進む見込みです。

3〜4週目(5月10日〜5月23日) 暖かい日が多いが、オホーツク海側を中心に寒暖差が大きくなる可能性も

3〜4週目は、天気は数日の周期で天気が変わるでしょう。

北海道上空に暖かい空気が流れ込みやすいため、気温は日本海側や太平洋側では平年並みか高い見込みです。なお、オホーツク海側は暖かい空気が流れ込みやすい割には平年並みとなっており、オホーツク海からの冷たい空気の影響を受ける日もありそうです。日ごとの気温差が大きくなる可能性があるため、天気予報を日々確認して体調を崩さないよう注意して下さい。

23日に日本気象協会が発表した桜開花予想では、桜前線の終着は根室で、5月10日の見込みです。平年より6日くらい早い開花となりそうです。なお、道内の他の地点ではソメイヨシノやエゾヤマザクラで開花観測を行っていますが、根室ではチシマザクラで観測を行っています。

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