
【写真】浜辺美波が地震で大きな被害を受けた石川県・珠洲市へ
昨年、自らの活動を問い直した「24時間テレビ」。番組47年目にしてチャリティーの本質を見つめ直し、寄付金の使い道・目的をより明確化。1992年から続くチャリティーマラソンの歴史上、初めての試みとなった、やす子の「マラソン児童養護施設募金」やチャリティーライブ、チャリティーオークションの「能登半島地震復興募金」に、多くの視聴者から思いを寄せてもらう結果となった。今年の24時間テレビも、引き続き、支援を待つ方、視聴者に向きあい、さらに、新たな一歩を踏み出す。
災害復興や障がい者支援など、それぞれのテーマで24時間テレビの企画に参加し、チャリティーの輪を広げていく協力者「チャリティーパートナー」。一人一人が強い想いを胸に、等身大の目線で現地取材に取り組んでいく今年初めて設置された役割で、これから放送までに順次発表していく。
今回、チャリティーパートナーに就任したのは、浜辺美波。石川県出身の浜辺は、令和6年能登半島地震の復興への熱い想いを胸に、自らチャリティー企画に挑戦する。
2021年に24時間テレビ44スペシャルドラマ「生徒が人生をやり直せる学校」に出演。『24時間テレビ』には4年ぶりの出演となる浜辺は石川県出身で、令和6年に発生した能登半島地震に強く思いを寄せてきた。
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今回の『24時間テレビ』のテーマは「あなたのことを教えて」。なくならない「差別」「貧困」「格差」などの問題…その問題の根底にあるのは「他人への無関心」であると今年の『24時間テレビ』では考えた。まずは自分の周りの人が抱えている問題を「知ること」そして、自分自身の生きづらさを「知ってもらうこと」でこの世界はもっと優しくなれるはず…。そんな「優しい未来」を子ども達に届けたい…。『24時間テレビ』は今回、この「想い」に共感し一緒に歩んで下さる方に、チャリTシャツのデザインをお願いしたいと考えて、約30年に渡り『名探偵コナン』を描き続け、マンガ界の先頭に立ち、多くの子ども達に影響を与えてきた青山へオファー。番組のコンセプトに共感し、デザインを快諾をもらった。
青山が描いたのは、『名探偵コナン』のメインキャラクター”少年探偵団”の5人。「おばけ屋敷の噂聞いたよ!」「行ってみましょう!」など話しながら歩く様子が描かれている。
発表に先立ち、青山のチャリTシャツのデザインに込めた想いを取材。仕事場でのインタビューだったが「散らかっているけど、そこに座って…!」と照れくさそうにしつつ、デザインに込められた想いを語ってくれた。
チャリTシャツのデザインを引き受けてくれた理由については「24時間テレビは、子どもの頃から見ていた番組。手塚治虫先生のキャラクターが登場するオリジナルアニメを放送していたことが記憶に残っています」と語り、長年の24時間テレビとの意外な関係性を話した。「今年のデザインに込めた思いとは?」という質問に対しては「子ども達はもちろんですが、大人達へも含めて伝えたかったのは“みんなで話すことで、楽しく世の中を歩んで行ける”ということです。自分だけで閉じこもっちゃうより、友達と話しながら歩んで行った方が人生楽しい」というメッセージを込めて今回デザインを描いたと語った。
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Tシャツのカラーは、イエロー、ブルー、ホワイト、ピンク、パープルの5色。7月1日から取り扱い開始(予定)。
さらに本日9時から日本テレビ系『DayDay.』で青山剛昌の独占インタビューを放送。今回チャリTシャツのデザインを担当した青山の仕事場に突撃。番組を代表して水卜アナウンサーが青山をインタビューしたスペシャル企画を届ける。チャリTシャツのデザインに込められた青山の「熱い想い」とは?
そして総合司会は昨年に引き続き、上田晋也・羽鳥慎一・水卜麻美アナウンサーの3人。昨年、「3人目の総合司会」として出演した上田。2014年からともに総合司会を務めてきた羽鳥と水卜アナウンサーの2人に加わり、初めてのこの3人での総合司会とは思えないチームワークで生放送を走りきった。今年また集結3人は「視聴者の皆さんと僕たちと一緒にみんなで作り上げたい、一体になれればいいなと思っております」(上田)、「このTシャツのように、みんなで同じ方向を向いて、とにかく楽しくチャリティーができればいいですね」(羽鳥)、「今年のテーマが『あなたのことを教えて』なので、番組中もその前も、皆さんのこともたくさん聞かせていただけたらと思います」(水卜)とメッセージを寄せた。
なお昨年、自身が高校生の頃に児童養護施設にお世話になっていた経験から、「児童養護施設のことをもっと多くの人に知ってもらいたい、1人でも多くの人に児童養護施設の子どもたちのことを気にかけてほしい」という思いでランナーに挑戦したやす子に多くの賛同が寄せられた。
やす子の「マラソン児童養護施設募金」5億493万6310円のうち約4億円で全国606か所の児童養護施設に図書カード、グルメカードをはじめ、スポーツ用品や自転車、ノートパソコンなど子どもたち・施設が希望する品を届ける。また残りの約1億円で、児童養護施設を巣立つ子ども達を中心に未来へ続く複数年のサポートを計画している。
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『24時間テレビ48‐愛は地球を救う‐』は、日本テレビ系にて8月30・31日放送。
上田晋也、羽鳥慎一、水卜麻美、浜辺美波、スタッフのコメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■総合司会:上田晋也・羽鳥慎一・水卜麻美
――昨年ぶりの総合司会トリオ再結成ですが、いかがですか?
上田:僕は去年と一緒でアイドル枠なんで! 歌って踊って、僕ができる最大限で少しでも番組のお手伝いができればと思っています。本当を言うと、この3人でというか、僕は水卜ちゃんと二人でやりたいんですよ。というのは、去年の24時間テレビが終わった次の日に3人でやりとりをしていたら、羽鳥さんが「僕は上田さんと一緒ですごく楽しかったです」と。そこまではわかるけど「上田さんの司会ぶり、よかったと思うんですけど、上田さんネットですごくたたかれてます」とわざわざ伝えてきたんです。そんな人と一緒にやりたいと思います? 報告しなくていいじゃないですか!
羽鳥:すぐ言わなきゃ! と思って。たたかれているけど気にしないでくださいね! って。今年も報告します!
上田:いいよ、しなくて! もう今からでも羽鳥さんを外していただけると…水卜ちゃんと2人でやりたいな。
水卜:よかった、実は私もたたかれているのは知っていたので…あのとき上田さんに言わなくてよかったです(笑)。
上田:もう2人でやってくれ! 俺やっぱ外してもらう!!
羽鳥:でも真面目な話、去年は、正直番組がどうなっていくのだろうと思っていた中で記者会見に臨んだんです。そこで上田さんが初の総合司会として登壇して第一声「僕はアイドル枠です!」と盛り上げてくださって。本当にいいスタートを切っていただきました。
水卜:私も同じで、ものすごく緊張して記者会見に立ったのを覚えてるんですけど、上田さんの第一声でドカーン!と盛り上がって。その時に、やっぱりこれまでの信念も大切に、楽しく皆さんに見ていただきたい! と思えて、本当に幸せな気持ちになりました。
――仲の良い雰囲気が伝わりますが、今年はどんな24時間テレビになりそうですか?
上田:僕は去年も同じ思いだったんですが、僕がお手伝いできるのであれば、楽しいチャリティーを目指したい。ちゃんと皆さんに寄り添うことはもちろん大切ですが、楽しみながらチャリティーができる、という番組を目標にしています。
水卜:今年は「チャリティーパートナー」として、たくさんの方にご一緒いただく予定です。そのお1人として本日、発表しますのが、浜辺美波さんです。浜辺さんは石川県の出身で、能登に強い想いを持って、今年この24時間テレビに参加されます。今回もうすでに現地にお話も聞きに行かれているそうで、今からVTRを拝見するのが楽しみです。
羽鳥:去年やす子さんは、ご自身の経験から児童養護施設への思いを胸にチャリティーマラソンを走られましたが、今年は、その後どうなったんだろう? と、引き続き児童養護施設の「今」に取り組むということです。継続はやはり大事だな、1年だけではなくて、その後にも気持ちを向けていくというところはすごく見たいし、皆様にもご覧いただきたいなと思います。
――いま皆さんが着ていらっしゃる今年のチャリTシャツは、「名探偵コナン」などで世界的に有名な青山剛昌先生がデザインしてくれました。おなじみのコナン君と仲間たち「少年探偵団」が描かれています。
上田:コナン君といえば「真実はいつもひとつ!」、24時間テレビは「愛は地球を救う」、なんだか、繋がるものがあるなと個人的には思いました。
羽鳥:みんなで前を向いて進んでいこう! っていうイメージが伝わってきますね。
水卜:探偵団のみんなが本当にかわいいですよね。先日、青山先生のところへ今回のデザインについてのお話を聞きに行きましたが、「あなたのことを教えて」という今年の番組テーマを踏まえつつ、こうやってみんなで仲良く話し合っていけば、いろいろ困難なことがある道もみんなで渡っていけるよ、前に進んでいけるよ、というメッセージも込めたと教えていただきました。意味を知るとますますかわいいデザインですよね。それに青山先生、第一回の24時間テレビの放送をご覧になった思い出があるそうで、いつかの年には手塚治虫さんのアニメが放送されていたよね、なんてお話もしてくださって、うれしくなりました。
――視聴者の皆様にメッセージをお願いします。
上田:僕は視聴者の皆さんも、全員出演者だなという気持ちなんです。視聴者の皆さんと僕たちと一緒にみんなで作り上げたい、一体になれればいいなと思っております。
羽鳥:上田さんがおっしゃるように、そしてこのTシャツのように、みんなで同じ方向を向いて、とにかく楽しくチャリティーができればいいですね。
水卜:今年のテーマが「あなたのことを教えて」なので、番組中もその前も、皆さんのこともたくさん聞かせていただけたらと思います。よろしくお願いします。
■浜辺美波
能登半島地震が発生してからの1年半の間、自分に出来ることは何かないのかと自分なりに考え、細々とですが行動してまいりました。しかし、私個人で出来ることには限界があり、直接どなたかを励ますことも出来ず、歯痒い思いを抱えてきました。
今回、24時間テレビの皆様にお話をいただき、この機会に番組のお力をお借りし、もし私にできることがあるのならば精一杯協力させていただきたいと思い、お受けすることにいたしました。賛否両論、色々なご意見もあるかと思いますが、それ相応の覚悟をもって、企画にそして能登に向き合う所存です。
既にロケにも行かせていただいたのですが、能登の皆様のあたたかさ、やさしさに救われ、改めて能登、そして故郷について勉強をさせていただいております。今後もロケに伺うこともあるかと思いますが、どうぞ皆さまお気軽にお声がけください。頑張ります! 何卒よろしくお願いいたします!
■『24時間テレビ48』総合プロデューサー:宮崎慶洋
今年で48年目を迎える24時間テレビ。昨年は、児童養護施設を対象とした“目的別募金”を新設し、皆様からの寄付金が何に使われたのかを1円単位までお伝えしながら、“募金の透明化”に積極的に取り組んで来ました。今年も、視聴者の皆様と一緒になってチャリティーを考え、誰かが行動を起こす“キッカケ”や“気づき”になるような番組でありたいと思っています。
今年の番組テーマは「あなたのことを教えて」です。家族や友人、恋人、すぐそばにいる誰かが抱える悩みや痛みに、まずは、耳を傾けてみる。声にならない声を受けとめて、興味を持って、相手のことを考えてみる。そんな小さな1歩から、社会は少しずつ優しくなっていくはず…そんな願いを込めてこのテーマを掲げました。
番組全体を明るく束ねてくれる総合司会・上田晋也さん、羽鳥慎一さん、水卜麻美アナウンサー、そして、様々な社会課題を自分事として考え、自ら取材やロケに足を運んでくれる“チャリティーパートナー”たちと二人三脚で、今まで24時間テレビを観たことがない方々にも、これからの未来を担う子供達にも、明るく、楽しく、安心して観て頂けるチャリティー番組をお届けしたいと思っています。
■『24時間テレビ48』総合演出:前川瞳美
テレビ業界全体の存在意義や信頼性が強く問われている今、「24時間テレビという番組にできる事とは何なのか?」「これからのテレビ制作者にできる事とは何なのか?」ずっと考え続けています。答えはまだ出ませんが、「誰もが当たり前に自分や他人の尊厳を大切にする社会を実現したい」、そんな願いをこめて今年のテーマを「あなたのことを教えて」に決めました。
これから生まれてくる子どもたちが少しでも生きやすい社会になるように、色々な人の声に耳を澄ませ、伝えていくことが我々に出来ることだと信じています。