
その強気な姿勢は、いったいどこから……。4月22日、NHKは東京・渋谷にある放送センターの「建て替え計画」の変更を発表した。
建設費は57億円も超過
1973年、渋谷に移転されたNHKの本部機能。すでに建設から半世紀以上が経過しており、2010年ごろから「長期的課題」として全施設の建て替えが検討されてきた。
「NHKが建て替えの基本計画を発表したのは、2016年8月のこと。しかし、その計画に対する疑念の声はこれまでにも少なからず上がっており、自由民主党の後藤田正純氏が“なぜ渋谷の一等地にあるのか”“民間に売却して成長戦略を立てられる最高の土地”など、辛辣な言葉で批判したこともありました」(全国紙社会部記者)
今回の発表によると、建設費のコスト増加に対応するため、視聴者向けイベントなどを開く『公開棟』の建設は取りやめに。
今後、予定している工事の延べ床面積を3割縮小し、完成時期は当初の予定より約7年遅れの2043年度となる見込みだという。
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「NHKの建て替え工事で、当初予定されていた予算は1100億円にものぼります。2020年に工事が始まり、ニュースセンターが入る『情報棟』は昨年完成しましたが、建設費は当初の計画から57億円も超過。
物価高の影響による資材費や人件費の高騰もあり、計画の見直しを迫られていましたが、床面積を3割縮小することによって当初の予算を維持するといいます」(同・社会部記者)
「国民の声を無視」
同局の稲葉延雄会長は「コストの抑制に不断に取り組む」とコメントしているが、世間からは不満の声が噴出している。
《東京の一等地に有る必要ある?》
《プレハブ小屋でいいと思うぐらいに解体・見直ししてほしい》
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《都会のど真ん中から移転したら売却益と予算である程度の規模の建物ができるのでは?》
《公共放送を名乗りながら、国民の声を無視して大型建設を続ける姿勢に疑問しかない》
《高い受信料を徴収しておいて建築費が57億円超過?不祥事ばっかなのに?》
辛辣な声ばかりが寄せられる背景にあるのは、やはりこのところの“醜態”だろう。
「2022年には“朝の顔”だった阿部渉アナウンサーの不倫が報じられ、2023年には札幌放送局の男性アナが、同局の女性アナ宅の敷地に無断侵入し逮捕されています。さらに、4月16日には『文春オンライン』で、ゴールデンタイムの看板番組『ニュース7』のレギュラーに抜擢され“次期エース”と目されていた畠山衣美アナが、妊娠中の妻を持つ同年代の既婚男性と“不倫同棲”中であることも報じられました。国民から受信料を徴収している立場のNHK局員による不祥事の連続で、世間からの反発は猛烈に高まっています」(ワイドショースタッフ)
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公共放送でありながら、もはやその“居場所”はどこに――。