阿部寛がSNSで犯人に仕立てあげられる。浅倉秋成原作の映画『俺ではない炎上』が9月26日公開

0

2025年04月25日 12:10  CINRA.NET

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

CINRA.NET

写真
Text by CINRA編集部

山田篤宏監督の映画『俺ではない炎上』が9月26日に公開。特報映像、ティザービジュアルが到着した。

浅倉秋成の同名小説を映画化する『俺ではない炎上』は、SNSで根拠の乏しい情報が「真実」となり大きな事件へと発展する冤罪の恐怖を描いた作品。主演の阿部寛が、SNSで身に覚えのない事件の犯人に仕立て上げられ逃亡をはかる主人公・山縣泰介役を演じる。

特報映像は「この男が犯人です」というテロップとともに映し出される山縣の笑顔の切り抜き写真からスタート。ニュースで女子大生殺人事件があったと報じる中、SNSで犯人の特定が始まり、加速していく様子や、「なんなんだよ……なんなんだよ!」という山縣の声がエレベーターの中にこだまする様子が確認できる。

ティザービジュアルは「炎上まとめ速報」という投稿画面に帽子、ランニングウェアに身を包み、予期せぬ瞬間を撮影され驚いた表情を見せる山縣の写真が配されたデザインとなっている。

【阿部寛のコメント】
オファーをいただいたとき、まず「この物語には現代社会の問題が色濃く反映されている」と感じました。SNSでの無責任な拡散、根拠のない炎上、そして家族との絆の再構築——これらが一つのドラマとして融合していて、非常にチャレンジングでやりがいのある作品になると感じました。逃げながら人間性を取り戻していく男の姿は、シリアスであればあるほど滑稽でもあり、演じるうえで細やかな感情の起伏が求められた。人間としての弱さ、強さ、そのどちらも丁寧に表現したいと思いました。この作品を通して、家族や人とのつながりの大切さを改めて感じてもらえたら嬉しいです。

【山田篤宏監督のコメント】
本格的なサスペンス・ミステリーでありながら、どこかユーモアのある原作の世界観の中で、国民的スターである阿部さんの魅力をどうやって丸裸にしようかと考えて撮影に臨みました。SNSという現代的なテーマを扱っていますが、決して敷居の高くない、誰にでも楽しんで頂けるエンターテイメントに仕上がりつつあると思います。ご期待ください!

【浅倉秋成のコメント】
現代で起こりうる最悪の悲劇って何だろう。考えた結果、私が辿りついたのは、無実の罪を着せられたことによる大炎上でした。まったく心当たりがない。なのに、巧妙に犯罪者に仕立て上げられている。助けを求めても、弁明をしても、誰も手を差し伸べてくれない。どころか、状況はひたすらに悪くなっていくばかり。
肉体的にも精神的にも限界まで追い詰められていく主人公を書こうと奮闘したものですから、今作を映画にしていただけると聞いたとき、きっと主演の方は主人公と同様、とんでもなく苦しい思いをされるに違いないと予感しました。阿部寛さん、申し訳ありません。本当に本当に、完成が楽しみで仕方がありません。

【筒井竜平プロデューサーのコメント】
ある日突然【殺人犯】として世間に個人情報が晒されてしまった主人公、山縣泰介。
身に覚えは全くないが、逃げる他なく―――。
浅倉秋成さんの書かれた小説「俺ではない炎上」は、現実と地続きで圧倒的にリアルな掴みで始まります。瞬く間に犯人と断定され、身近な人だけでなく、赤の他人からも好き放題に言われる、いわゆる炎上状態に。「俺は悪くない」「誰が俺をハメたんだ?」仕事も家庭も真面目に一生懸命やってきたはずの主人公が「もうどうなってもいい…」というところまで追い込まれていく様は、サスペンスを超えて、もはや滑稽にも見えてきます。しかし、我々はそれを笑っている場合なのでしょうか?
明日は我が身!?ノンストップ炎上エンターテイメント開幕!今回、主人公、山縣泰介を阿部寛さんが演じて下さいました。
映画化企画立ち上げ当初からの念願が叶った次第です!映画館でご覧いただける日を楽しみにしております。

【ストーリー】
ある日突然、SNS上で<殺人事件の犯人>として個人情報を晒された大手ハウスメーカー営業部長・山縣泰介(阿部寛)。
身に覚えのないことなのに、世間から追いかけ回される“炎上状態“に。「俺をハメたやつは誰だ?!」仕事はもちろん家族のことだって疎かにしてこなかったはずなのに…。明日は我が身のノンストップ炎上エンターテインメント開幕!

    ランキングエンタメ

    ニュース設定