相鉄「13000系」新型車両2026年春デビュー! 第1編成は相鉄線内のみ

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2025年04月25日 15:30  マイナビニュース

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相模鉄道は25日、新型車両「13000系」の営業運転を2026年春から開始すると発表した。2025年度は相鉄線内のみ運行する車両として、1編成(8両編成)を導入する。


新型車両13000系の製造会社は総合車両製作所。「安全×安心×エレガント×未来」というデザインコンセプトの下、車体前面の「水を切り拓いて進む海の生き物のような流麗な造形」や、前照灯の「未来を見つめる目」などが特徴的な車両となる。車体は横浜をイメージした濃紺色「YOKOHAMA NAVYBLUE」で塗装し、車体前面中央部に「YOKOHAMA NAVYBLUE」のマット色を新たに導入。前照灯に関して、入線時にホームから車両の横顔が美しく見える新設計としたほか、両端部に13000系の「Concept Emblem」を採用し、前照灯の内部に線路の色であるさび色をイメージした配色を行っている。



内装デザインは12000系(相鉄・JR直通線用車両)をベースとしている。グレーを基調とした内装で統一し、ガラス製の荷棚・仕切り・貫通扉の採用で開放感のある空間とした上で、12000系と比べて先頭車の座席数を6席、1編成あたり12席増やす。座席は座り心地を改良し、ランダムパターンを施した汚れの目立たない生地を採用。座席端部は荷棚まで届く強化ガラス製の仕切り板とすることにより、ドア付近に立つ乗客の荷物等による着席している乗客への干渉を緩和する。2016年度グッドデザイン賞を受賞したつり革や、相鉄線の特徴といえる「車内の鏡」も引き続き設置する。

車いす・ベビーカー用のフリースペースは全車両に設置。優先席の一部に、立ち座りが容易になる「ユニバーサルデザインシート」(座席の高さを上げ、座り心地を損ねない範囲で座面を小さくしたシート)を設けるなど、多様なニーズに対応する。時間帯で色調が変化する調色調光式のLED照明も採用。「ナノイーX」搭載の空気清浄機を各車両に1台搭載し、快適性向上を図る。空調効果を高めるため、乗客の操作でドアを開閉できる個別ドアスイッチをすべてのドアに導入。ドア上に液晶式案内表示器(17インチ)を設置し、車内への情報提供を強化する。



安全・安心のさらなる対応として、車内防犯カメラの解像度とフレームレートを向上。ホームドア設置駅で自動停車可能なTASC(定位置停止装置)に対応する。環境性能を高めるため、12000系と同型のIGBTタイプVVVFインバータ制御装置を導入。相模鉄道の既存車両と比べて、1両あたりの走行にかかる電力使用量を最大39%抑制するという。


なお、5月上旬(予定)以降、相鉄グループ公式ウェブサイトや相模鉄道公式YouTubeチャンネルで、新型車両13000系の製造から導入までまとめた動画の公開など「13000系プロモーション」を開始する予定となっている。(MN 鉄道ニュース編集部)

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