「大阪・関西万博」の魅力を“紙芝居”で発信 「紙芝居屋のガンチャン」が明かす、海外からの反響は?

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2025年04月26日 06:10  TOKYO FM +

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「大阪・関西万博」の魅力を“紙芝居”で発信 「紙芝居屋のガンチャン」が明かす、海外からの反響は?
放送作家・脚本家の小山薫堂とフリーアナウンサーの宇賀なつみがパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「日本郵便 SUNDAY’S POST」(毎週日曜15:00〜15:50)。4月20日(日)の放送は、「紙芝居屋のガンチャン」こと、岩橋範季(いわはし・のりき)さんをゲストに迎えて、お届けしました。


(左から)パーソナリティの小山薫堂、岩橋範季さん、宇賀なつみ



◆大人も子どもも楽しめるオリジナル紙芝居を披露

岩橋さんは「紙芝居屋のガンチャン」として、全国各地のイベントでオリジナルの紙芝居を披露している紙芝居師です。子どもから高齢者まで幅広い世代が楽しめる、“バカバカしくて面白く、それでいて最後に少し心に残るような紙芝居”を届けています。

紙芝居師になる前は、ピザ店で勤務していたという岩橋さん。ハローワークで見かけた紙芝居師の求人に興味を持ったことがきっかけだったと話します。「それから紙芝居師のオーディションに参加して、それがきっかけで紙芝居師になりました」と振り返ります。これまでに制作した紙芝居は400作を超え、すべてがオリジナルの演目です。

紙芝居を披露する場は、ショッピングセンターやお祭り会場、企業のPRイベントなど多岐にわたります。「ほかには、結婚式でふたりの馴れ初めを描いたオリジナル紙芝居を作り、最後にプレゼントすることもあります」と言います。

大人も楽しめる紙芝居を生み出し続ける岩橋さんにとって、15年間の活動のなかでもコロナ禍は特に大きな試練だったといいます。「紙芝居をリアルの場ではなく、動画で届けるご依頼をいただいたりして、なんとか生き延びることができました」と、当時の苦労を振り返ります。

◆大阪・関西万博を紙芝居で盛り上げる!

4月13日(日)から10月13日(月)までの184日間、158の国と地域が参加する2025年日本国際博覧会(略称「大阪・関西万博」)が開催中です。岩橋さんは、街全体を万博会場に見立てるプロジェクト「まちごと万博」にも精力的に取り組んでいます。

「まちごと万博」は、夢洲の万博会場を飛び出し、街のさまざまな場所で万博の機会を最大限に活用しようというチャレンジです。岩橋さんは、万博をテーマにしたオリジナル紙芝居を制作し、披露しています。「万博のいろいろなパビリオンや建物を、紙芝居でわかりやすく楽しく伝えています」と説明しました。

さらに、岩橋さんは大阪・関西万博で4月26日(土)と27日(日)に開催される「Japan Expo Paris in Osaka 2025」にも出演予定です。これは、フランスで25年にわたり日本文化を発信し続けてきた「Japan Expo」と連携して開催されるイベントで、日本が世界に誇るアニメなどのコンテンツと、伝統工芸をはじめとするものづくりの技を連動して体感・体験できる展示となっています。

イベントでは、日本独自の文化である紙芝居を披露する岩橋さん。「海外の方は紙芝居にどんな反応をしていますか?」と宇賀が質問すると、「言葉が伝わらなくても、心でつながり合えるんですよね。絵、表情、アイコンタクトや身振り手振りなどで伝わるものがある。むしろ、それが伝わるのが面白いですね」と笑顔で語りました。


紙芝居「ばんぱくぱく太郎」を披露中



◆紙芝居師の認知度を広げていきたい

当番組では、ゲストが思いを伝えたい人に向けて“手紙”を読みます。今回は、誰に向けてのメッセージなのでしょうか。

<紙芝居屋のガンチャンの手紙>

親愛なるあなたへ。なかなか面と向かって伝えられないことを伝えるのも手紙のよさということで、思い切って書きます。

紙芝居師として動き出して15年。長いのか短いのか。体感ではあっという間で、いろんな方のご縁で生かされてきました。いろんな方のご縁で貴重な体験もさせていただきました。

なんと今、向かいにはあの小山薫堂さんがいます。映画「おくりびと」の脚本家で、日本アカデミー賞の受賞者です。自分の若い頃の夢は脚本家でした。人生、何が起こるかわかりません。

紙芝居師としていろんな体験をさせてもらっていますが、まだまだ世の中では「紙芝居なんてボランティアでしょ」「趣味ですよね」という認識です。頑張って紙芝居師の価値を上げようとしているのは、自分自身のためでもあるけれど、それだけではなく、未来の紙芝居師のため。そして、紙芝居師の魅力や可能性を信じているからこそです。

なので、親愛なるあなたへ。落語家、作家、講談師、ミュージシャン、俳優、アイドル、振付師、さまざまな職種の人たちがラジオのパーソナリティを務めています。ここで、勇気を出してあなたに言ってみます。そろそろ、紙芝居師のラジオパーソナリティがいてもいいんじゃないでしょうか。ぜひ、ご検討をよろしくお願いいたします。親愛なるラジオのプロデューサーさんたちへ。

手紙を受け、小山は「ラジオに向いていると思いますよ!」と称賛の言葉を送ります。賛同する宇賀も「先に音だけを伝えて、あとからSNSなどで絵を伝えたりするのも面白そうだなと思いました」と感想を伝えました。

番組では、岩橋さんが「桃太郎」をもじった紙芝居「もりもりマッチョムキムキたろう」「ばんぱくぱく太郎」を披露する場面もありました。ぜひ、放送をチェックしてください。

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4月20日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2025年4月28日(月) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

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<番組概要>
番組名:日本郵便 SUNDAY'S POST
放送日時:毎週日曜 15:00〜15:50
パーソナリティ:小山薫堂、宇賀なつみ
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/post/

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