フリーアナウンサー膳場貴子が27日、キャスターを務めるTBS系「サンデーモーニング」(日曜午前8時)に生出演。
23日に来場者が100万人を突破した大阪・関西万博をめぐり、人気の一方で「保護者から不安 『学校行事』での参加に異論も」とのテロップも表示しながら万博の現状をリポート。大阪の小中高生の無料招待が始まる中、保護者からの「メタンガスの爆発(のリスク)、熱中症のリスク、交通アクセスの問題があったり、保護者の気持ちはまず不安ですね」などの声を紹介した。
膳場アナは「158の国と地域が参加している国際イベントですから学ぶことも多いと思うんですが」としつつ「何よりも安全が第一、それは大前提ですよね」と指摘。臨床心理士のみたらし加奈さんに見解を求めた。
みたらしさんは「保護者や教育現場の意向や不安を無視した動員型のイベントになってしまっていることというのは問題」と指摘。メタンガス発生の問題や熱中症のリスクについてふれながら「安全策が懸念されていながらもいまやSNSでは、例えば公式のアカウントが、ハッシュタグ#大阪万博みたいな感じで投稿を募集していて私の周りのSNSの投稿の中でも、例えばパビリオンだったりとか大屋根リングのことだったりとか、ポジティブに投稿されている状況」と語った。
万博をめぐり、開催を楽しむ声や肯定的な声が多く上がる中で、批判の声も上がっている。みたらしさんはこの状況について「やって良かったよね、行って良かったよねという投稿があふれている中で、純粋にイベントを楽しむことと運営体制を批判することは両立しているものだと思う」と指摘。「女性活躍とかジェンダー平等をうたった万博ではありますけど、ただ一方で意思決定権が全員男性だったりとか、前に出てくるの人たちは男性ばかりという現実もあったりする」と語りつつ「危険性もそうですけど、万博というのがどんなレガシーを残すのかというのは、私たちがちゃんと注視しないといけないというのが問われている」と訴えた。
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